羽の開き方にまで、気が配られています。 なぜか写真には黒っぽく写ります。本当はこげ茶色なのですが。

1983年頃、タカトクトイスから出ていた機甲虫隊ビートラスのビート・ガドルです。
バルキリーの流れを組むと見え、写真の2形態の他にもカブト虫からロボットの手
足を生やしたガウォーク形態(ビート・ホバーと呼称)に変形する事ができます。

当時のてれびくんに連載されていた漫画によると、この機体は第2話で被弾により
元のパイロットが死亡したため、主人公がその後を受け継いだ事になっています。
第3話では修理の際にツノなどの武器が改造された(被弾したのは背中なのです
が、おそらく主人公用にチューンナップされたのでしょう)ヘラクレス・ガドルが登場
しており、バリエーション展開の予定があったのではないかと推測できます。



あえて欠点をあげるなら、ロボの腕がスッポ抜けやすい事とカブト虫の後脚ぐらいでしょうか。顔は、目を塗り直せばグッと引き締まるかと

変形途中の写真。まず注目したいのが昆虫の肢の収納。関節を上手く使って
ロボットの体内に隠し、外からほとんど見えなくなる様に工夫されています。
ついでに後ろの肢が付いているパネルはロボット脚部後ろのフタも兼ねており、
後ろから見ても変形の都合で生じる隙間が判らない様になっています。

ロボットの腕を体内の小さなスペースに収納するギミックも見事です。肩アーマ
ーで長さを稼いでいるのがポイントで、ロボットへの変形の際にはカブト虫の時
より更に下腕部を縮める事でパンチを内側から押し出す役割も持たされてます。

非常に可変機構が練り込まれているだけでなく、見た目やある程度の可動に
まで考慮が行き届いたかなりの傑作トイでした。


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