スーパーリンク1話〜10話


第1話  「浮上!オーシャンシティ」


感想

面白いかどうかはチト微妙。まだ1話だからどうなるか解りませんが。
キチガイ主人公は気に食わんのですが、なんか理由があるみたいなんで
彼の成長を描いていくつもりなんでしょうね、やっぱ。
非常に線の多いロボットが動くのを見るのは楽しかったのですが、キャラ
が密集してると見分けが困難になる点や、光の当たる角度が変わると急に
色が変わって見える点が少し気になりました。贅沢な話ですが。
モロに2番機よし!3番機よし!な合体シーンはワザとやってんのかな?
あと、ホットショットと言うりカルロスだろお前は。
まーとりあえずはトランスフォーマーとしては新鮮なビジュアルを堪能して
みる事にします。


第2話  「輝け!エネルゴンスター」


感想

サンちん全然変わってないし。(ヘタレっぷりも)
非戦闘要員がいるのは好印象。主人公はどうやらただのキチガイじゃないみたいなんで
要は観る側の慣れなのかな?
ウゼえと思っていた未熟者も、それなりにキャラは立っているし。(今思うと、初対面の
人間ごときといきなり友好関係を結んだ初代総司令官は大物だ。乱暴者でもあったが)
CGの方は造形自体はいいんで安心して観れるのですが、走ってるシーンのいくつかに
少し違和感がありました。
う〜ん、結局慣れなのかなあ。


第3話  「メガザラックの罠


感想

うっかり「よく人死にが出るゲームだ」などと口走ってしまいました。どうやら自分の
頭の中ではCG=ゲームと言う刷り込みが行われてるみたいです。ちゃうやろ。
話はちょっと解りにくかったです。死にかけなホットショット殿にブツを渡すのが
どう有効なのかがいまいちピンと来ませんでした。
とりあえずプラセボ効果でいきなり元気になって、空飛んで斧を振り回せる様になると
解釈すればいいのでしょうか?
今回は外人なまりのトランスフォマー達が結構面白かったです。


第4話  「メガトロンの証」


感想

う〜ん、前回と言い、今回と言い、なんかトートツなんだよなあ。
たぶんマイクロン伝説の超スローペースに慣れてしまったせいだと思うのだが。
このまま観続けていいんだろうか。俺は一体どうすればいいんだ?


第5話  「新たなサイバトロンシティ」


すっごいコトにしてみた感想

『新しいグランドフォースが完成したから、これから送るよ』
『改良しておいたから、前より動きやすいはずだよ』
「ありがとう、すぐに試してみよう」
『今、そちらの様子はどうだね』
「エネルゴン・・・いや、キッカーの行方を探索している最中だ」

「ヒーッハッハッハ、みーつけた。エネルゴンはドコだぁ」
「デストロンは信用できん!グランドコンボイ、スーパーモード!」
「なんか、コイツの性格、ヤバめ!?」
「・・・ワカラン」
「エネルゴンはどうした、エネルゴンを奪うのだ!」
「来るの早えよ!」
「メガトロンソードを忘れたか!」
「そうじゃねえよ、まだ知らねえって言ってんだよ」
「行け!グランドフォース」
「お前らごときザコに、この俺様がやられるかってんだよ!」
「んのぉぉぉわっ!」
グランドフォースが撃ち墜とされると同時に、コンボイは体を走る激痛にのたうち回った。
『やられた仲間達の事を忘れないために、彼らと痛みをリンクする様にしてみたんだ』
『よーし、これからビッグなプレゼントを贈る。受け取ってくれたまえ!』
「待ってください、ジョーンズ博士!まだ司令官が・・・あっ」
「親父・・・あのバカ」


感想

人間、充分強えよ!
今回は説明台詞もなく殺伐も控えめで大変面白かったです。
前回までの不安が、このまま杞憂に終わるといいなあ。


第6話  「復活!ガルバトロン」


すっごいコトにしてみた感想

『「エネルゴンが足りん」「我が家はエネルゴン貧乏〜」』
『「なぜだ、エネルゴンの栄養はどこに行っている」』

「メガトロン様、今日ノえねるごんハコレダケ。申シ訳ナイ」
「お前もヒマだよな、毎日毎日エネルゴンおじやを作っては食べさせに来るなんてよぉ」
「食・・・食・・・」
「ダジャレか?どうせギャグやるんだったら、もっと派手にやりなってんだよ」
サンドストームは、エネルゴンおじやに大量のタバスコと醤油を振りかけた。
「掛ケルナ。メガトロン様ニ食ベサセルナ」
「こんな事したって、どうせコイツは目覚めねえよ!」

「やはりこ奴らか」
「な、何だよメガザラック。何がこ奴らなんだ?」
「とぼけるな!エネルゴンを盗み食い・・・何をしておるか、貴様ら」
「見りゃ解かんだろ、性悪オヤジの養生してんだよ」
「ええい、エネルゴン料理と言えばエネルゴンちゃんこに決まっているではないか、よこせ!」
メガザラックは、エネルゴンおじやに大量の餡子と狗肉を放り込んだ。
「な、なんてことしやがる!しかもまたダジャレかよ」
「栄養ノ偏リ、良クナイ」
ショックウェーブは、エネルゴンちゃんこに納豆と椎茸とグレープフルーツを放り込んだ。
「ほとんど闇鍋じゃねえか、そんなモン食えるかよ」
「食えるかどうか、貴様らのボスで確かめれば良かろう」
メガザラックは、エネルゴン闇鍋を人匙すくうとメガトロンの口に近づけた。
「なんだ?メガトロン様のスパークが」
「メガトロン様、復活ー!」
メガトロンのスパークが光を放つと、ヒビ割れた装甲の下から新たなボディが姿を現わした。
「メガトロン様、これまたヒドいお姿で。アニメと全然違う配色に、とって付けた様な変形、
筒そのもののボディに申し訳程度の腕、これのドコが復活だってんだ、ええっ!?」
「ソレ違ウ。要塞参謀ノ事言ッテル」

「このワシに、食えるかどうか解からん物を食わせようとしたのは貴様か」
「チッ、気付いていたか、死に損ないめ」
「殺す気だったのかよ!」
「生き返ったのなら仕方のない、もう一度眠ってもらおう」
「お前が味わえ!このマズさを」
メガトロンは、あっさりメガザラックをねじ伏せると、食えるかどうか解からん物を一匙すくった。
「フハハハ、生きているとは素晴らしい事だ。今のうちに味わっておくが良い」
「解かった、もういい」
メガトロンは、メガザラックを一発ボコると、再び匙を相手の口元に近づけた。
「何を言う、まだまだこれからだ」
「メガトロン殿、お許しを」
「今からワシをガルバトロン様と呼べ」
「ガルバトロン・・・」
「『様』だ!」
ガルバトロンは、メガザラックの口に、食えるかどうか解からん物を流し込んだ。
「うおーっ、がはーっ、ぐふうっ!」
「メガ・・・ガルバトロン様、こんなデタラメな奴は切り刻んでやりましょう」
「デタラメなのは、お前だ。一番最初に無茶苦茶やった者が言うか!」


感想

そうか、サソリさんはヘタレキャラだったんだ!・・・多分。
今回はサソリさん(のボッコボコ)オンステージなお話でした。
あと、いじ汚い手を使ってでも生き残っていた大帝様もナイス。しっかり実践してら。


第7話  「デストロン襲来!」


すっごいコトにしてみた感想

「フハハハ、行き止まりか。もう逃げ場はないぞ」
『「果たしてそうかな?」「ユニクロンを細胞の一つ一つまで理解しているのは、このアルファQだけだ」』
『「お前の盗み食いを見逃していたモノ」「それをユニクロンの愛情と感じる事はできないのか」』
「ほざけ、お前が何を言っていようが、これからはワシがユニクロンの主となる」
『「盗み食いが精一杯のヤツに何ができる?」』
「あのデカブツはワシのかわいい部下だからな・・・エネルゴンを取りに出かけるぞ!」

『新しいボディの調子はどうだね』
『改良しておいたから、前より動きやすいはずだよ』
「胸が白いのは何とかならないか。サンダークラッシュみたいで落ち着かないのだが」
『気にいらないか。だったらワイルドなブタ鼻に改造してやってもいいのだがね』
「いや遠慮しておくよ、ありがとう」
グランドコンボイは、ジョーンズ博士との通信を切ると、そばにいたキッカーに話かけた。
「最近、アイアンハイドはどうしている」
「隔壁前で警備にあたっているぜ、なんかボッとしてるけどさ」
「そうか」
グランドコンボイは、コントロールルームのモニターからアイアンハイドの様子を見てみた。
「メガトロン様・・・」
アイアンハイドは、カモメに頭を突かれても、気付く事なく直立不動のまま変化を見せなかった。
「大丈夫なのか?右の脚では犬が小便して、左の脚では猫が爪研ぎしてるぜ」
「猫の爪がかね」
アイアンハイドがボーッとしてる所で、シティにデストロンの襲来を告げる警報が鳴り響いた。
「来やがった!」
「全砲門を開け。砲撃開始!」
グランドコンボイは、軍団に命じると、エネルゴンの砲弾を雨あられとデストロンに向け浴びせかけた。
「凄いな。グランドコンボイのアイディアだろ、エネルゴンのパワーを砲撃に利用しようってのは」
「エネルゴンは、本来クリーンエネルギーとして平和利用するつもりで・・・」
「あーいや、言わなくていいよ。オチがなんとなく見えてるから」
「キミは、本当に不思議な力を持っているな」

「敵の基地の攻撃が激しくて、今の我々では歯が立ちません!」
「フハハハ、面白いではないか」
ガルバトロン達は、メガザラックをはがい締めにすると、その後ろに隠れた。
「ワシに忠誠を誓うなら動くな。奴らの弾が切れるまで、ワシの盾となれ」
「ぬうっ、ぬうっ、おおっ、うおおっ!」
「オレ達、鉄壁の守りだよな。認めてやってもいいぜ、信頼ってヤツをよ。キヒヒヒ」

「まずいな、エネルゴンの精製量が不足している」
「よし、各シティのエアグライドを一人ずつ、すぐにこのオーシャンシティに集めてくれ」
「今からそんなんじゃ間に合わねえよ!」
エネルギー切れを起こしたサイバトロン軍は、やむなく砲撃を停止した。
「よーし、もういい」
ガルバトロンは、弾除けの大任を果たしたメガザラックを手荒く地上に投げ捨てた。
「サンドストーム、ワシの剣を持て!」
「メガトロンソードの事ですか?あれなら、先々週からメガザラックの奴が持ちっぱなしですぜ」
「なんだと!ええい、何をしている、この愚か者めが。さっさと拾いに行くのだ」
サンドストームは、早速、性格悪いオヤジにこき使われた。

「メガトロン様・・・ん、何だこれは」
ボーッとし続けていたアイアンハイドの目の前に、空から巨大な剣と盾が降ってきた。
「これは、メガトロンソード!生きておられたのは本当なのか?」
アイアンハイドは剣に手を伸ばすと、それを大切そうに拾い上げた。
「アイアンハイド、お前やはり・・・!」
「よせ、そういう態度が彼を居づらくしているのが解らないのか」
現場を目撃し、はやるロードバスターを、ホットショットは冷静にいさめた。
「大体、剣だけ出てきたって、それがメガトロンかどうかなんて解る訳ないだろう」
ホットショットの弁護に対し、アイアンハイドはこう受け答えた。
「生きているなら必ず前線に姿を現わし後ろから声援を送るはず。それが俺の知っているメガトロン様だ」
「だったら上を見てみろよ、アイアンハイド」
サンドストームの声につられ、アイアンハイドは上空をあおぎ見た。
「やれー、コマンドジャガー。ここのエネルゴンを全て奪うのだ!」
「あ、あれはまさしくメガトロン様!」
「アイアンハイド、お前は騙されているんだ!」
「そうだ、本物ならば必ず台詞にダジャレを交えるはず。それが俺の知っているメガトロン様だ」
「グランドフォースは、ワシの足に入らんどー」
「おお、あれはやはりメガトロン様・・・」
「くだらねえ・・・お、おいっ、行くな!アイアンハイド」
フラフラと歩いていたアイアンハイドは、あわてて立ち止まり、こうつぶやいた。
「そ、そうだ。本物ならば必ず強い武器を自分の物にしたがるはず。それが俺の知っているメガトロン様だ」
「ワシを見ろ、アイアンハイド」
ガルバトロンは、アイアンハイドの前に降り立つと、こう命じた。
「両手を上げて、ワシに向けろ」
「さも当然の様にメガトロンソードを奪い取った。あれはどう見てもメガトロン様!」
「アイアンハイド、まだ解からねえのか。お前の居場所はそっちじゃねえってコトがよ」
「元々自分のモノじゃねえか!・・・アイアンハイドは、お前達の様に裏切ったりはしない!」
「メガトロン様、自分は・・・」
「やめろ、アイアンハイド!」

「それで勝ったつもりか、メガトロン!デストロン色に染まった、このエネルゴンを見るがいい」
グランドコンボイは、コマンドジャガーから横取りしたエネルゴンを高々と掲げた。
「メガトロンではない、我が名はガルバトロン・・・」
ガルバトロンの台詞に耳を貸さずに、グランドコンボイは一方的に喋り続けた。
「エネルゴンは命を再生する力。しかし、破壊を求める色に染まったならば攻撃に使っても問題ない!」
グランドコンボイは、エネルゴンを基地に充填すると、デストロンめがけて砲撃を再開した。
「ガルバトロン様、やっぱヤバいですぜ、こいつは」
「フハハハ、それでこそ我がライバル」
「へっ、くだらねえ強気か」
ガルバトロンは、気付いた途端に毒づいたメガザラックをボコると、退却を命じた。
「全員退却だ。たいーきゃく」
「メガトロン様、自分を置いて行かないで下さい・・・メガトロン様・・・うわああっ!」


感想

大帝様のスパルタも健在。なんかこう、作り込んでる部分とカッ飛ばしてる部分との落差が大きくて、
未だになじめずにいるのですが、まあ結局は慣れなんかな。
大帝様の声が随分と若いのも、そのうち慣れるでしょう。微妙に英語っぽい喋り方なんかは面白いですし。


第8話  「謎の暗殺者ナイトスクリーム


すっごいコトにしてみた感想

ユニクロン内部、エネルゴンのなれの果てを見つめ、アルファQはひたすら途方に暮れていた。
『「あいつら、なけなしのエネルゴンをこんなにしおって」「どーすんの、コレ!?」』
『「ユニクロンの再生に不必要、どうしようもない」「捨てちゃおっかなー」』
『「待て、一際強く光輝くスパークの持ち主、あれは・・・」』
柱の奥から影の薄い男が、彼らの前に姿を現わした。
『「ナイトスクリームか」「え、何、捨てに行ってくれるの?じゃ、シクヨロ〜」』

「キッカーがどうかしたのか?」
「バイクで走り回るのは、いつものストレス解消法だろ」
「でも、いつもの走りと違うような」
「そうは見えんが。ヘルメット着用に2段階右折、いつも通りじゃないか」
オーシャンシティ、サイバトロン軍はコントロールルームに集い、キッカーの様子を眺めていた。
「うわああっ!」
「大丈夫か、キッカー!」
『え?俺なら平気だけど』
「違います。そうではなく、副司令です」
「謎の物体を食わされた。調子が悪い!」

「謎の物体って何なんだよ」
「解からん、突然、鍋と匙を持った奴に襲われた。あれは食べ物だったのかどうかも・・・」
リペアルームにて、キッカーのそばで横たわる副司令に、ブラストアームがお椀を一つ差し出した。
「エネルゴン薬膳がゆだ。こいつで体の調子を整えるといい」
「サンキュー。やっぱ、お前さん達オムニコンのエネルゴン料理は最高だねえ」
「そんなにうまいモンなのかよ。俺にはエネルゴンの味なんて解んねえけどさ」
「エネルゴンは使い方次第で毒にも薬にもなる、それを使いこなせるのはオムニコンだけだ」
「彼らにしか、エネルゴン料理のレパートリーを出す事は出来ないよ」
「じゃあ何だ。あいつらと出会う前は、エネルゴン塩焼きとかエネルゴン水炊きとか食べてたのかよ」
「まあ似たようなモンだったかな」

「そこがバリアルーム。現在、段差をなくすために改装している所だ」
オムニコンの一人、エアグライドは、新入りに基地の案内をしていた。
「ひと回りしたら休憩室に行こう。俺の自慢のエネルゴンクッキーをごちそうするよ」
「エネルゴンとミルクとバターを混ぜ合わせて、その中に秘密の材料を入れるんだ」
「焼き方は・・・ん、どうかしたのか?」
「いや、今エネルゴンのにおいがした様な」
「あれじゃないのか」
エアグライドは、ブラストアームが下げた食器を見て、そう答えを返した。
「なるほど」

「何!敵がまぎれ込んでいるだと!」
「アイアンハイドなのか!」
「そういう意味じゃねえ。鍋と匙を持った奴がどっかに隠れてんだよ」
「しかし、基地内に敵が入れば、防衛システムで解るハズだが」
「そう言えば、姿を消せる奴がその昔存在していたと聞いた事がある」
「やっかい過ぎる敵だな」
「よし、交替で司令官を警護するんだ」

「ホットショット、私の後をずっと付いてくるのはやめてくれないか」
「別に司令官を尾行しているワケではありません。たまたま同じ方へ用事がありまして」
「では、私の代わりに休憩室で勝手にお茶でもしていてくれ。これは命令だ」
あからさまなホットショットは、司令官にとても煙たがられた。
「すまん、ミスってしまった」
「ああ解かった。気付かれない様に尾行してくる」
ホットショットの失敗を教訓にし、キッカーとロードバスターは、少し離れて司令官を尾行した。
「おい、誰かいるのか!?」
グランドコンボイは、自分につきまとう気配に気付き、辺りに声をかけてみた。
「おかしいな、確かに足音が聞こえた様な気がしたんだが」
グランドコンボイは、振り向き直すと、元の方向へ歩き始めた。
「居やがった!」
「どこだ!」
「見えないだけだ。足音のする方を撃て!」
キッカーとロードバスターは、突然、グランドコンボイに向けて銃を乱射し始めた。
「よせ!誰もいないぞ」
「まだ居る、撃ちまくれ!」
キッカーとロードバスターは、グランドコンボイの制止に全く耳を貸さずに銃撃しまくった。
「何なのだ突然、解らんやつらだ」
グランドコンボイは、とりあえず外に逃げてみる事にした。
「インフェルノ、聞こえるか。司令官は第3砲塔付近に向かって移動中だ」
キッカーは、急いでインフェルノに通信を送った。
「解った。先回りして司令官を警護する」

「司令官、お一人では危険です!」
「自分の身は自分で守る!グランドコンボイスーパーモード!ファイヤー1・・・」
しつこい追跡を追い払おうと、司令官は合体を試みた。
「奴は空だ。撃てえ!」
「了解だ」
キッカーの指示通りに、インフェルノは第3砲塔の放火を炸裂させた。
「んがあっ、のごおおおっ!」
グランドコンボイは、中途半端な合体のまま、地上に墜落した。
「奴はまだ生きている。もっと右、右上だ!」
「そこか!」
「なぜ私を狙う!」
「もっと、もっとだ。あるだけ全部撃ち込め!」
キッカー達はグランドコンボイに向かって、見当違いの砲撃をし続けた。

「待て、キッカー、あれを見ろ」
「ワープゲートが開いた。・・・あれ?デストロンが来る気配はないぜ」
キッカー達の隙を突いて、グランドコンボイはゲートに駆け上がって行った。
「しまった、ジャイロ2か」
「ゲートに入ったぞ、追うんだ!」


感想

本当に死にかけ殿を再生出来ちゃうのね。こりゃあ一杯食わされたよ。
なんと言うか、毎回必ず一つは唐突な展開が出てきて、思わず「えっ!?」ってなっちゃうんだけど
それが制作者の思うツボなのかなあと。
ネタ用に細かい挙動を拾って見てみれば、決していいかげんには作ってない事には気付くんですけど。
殺伐と唐突ささえ消化できればなんとかなるのかしら。


第9話  「アステロイドベルトの死闘


すっごいコトにしてみた感想

オーシャンシティから脱走した司令官を追い、キッカー達はルナシティに向かった。
『司令官がですか?』
「そうだ。自分たちより先に到着しているはずだ」
『ええ、なんだかひどくあせっていらっしゃる様でしたが』
ロードバスターがルナシティの番人に対し司令官の行方を尋ねている最中、突然シティの一角が爆発した。
「ん、何が起きた!」
インフェルノが爆発の起きた方角を見ると、そこには騒ぎを尻目に遁走する司令官の姿があった。
「司令官の行き先を確認しろ!」
『だめです。通信施設とレーダーを全て破壊しています』
「本気かよ!」
「おおよその方角は解るぜ」
「キッカー、どっちだ」
「アステロイドベルトだ。じゃあな、後は任せたぜ」
「じゃあなって、アステロイドベルトを全てしらみつぶしに探せって言うのか!」
インフェルノは、急につれなくなるキッカーの態度に激怒した。
「広い宇宙相手に、俺一人で何が出来る」
「珍しいな、お前が弱気になるなんて。広い宇宙がそんなに怖いのか、ああ?」
「なんでもねえよ。とにかくじゃあな」
ロードバスターのおちょくりにも乗らずに、キッカーは後ろを向くと、全速力でスペースブリッジに駆けて行った。
「あっ!怖くなって、キッカーがオーシャンシティに引っ込んだぞ!」

「少ない、えーい少な過ぎるぞ!この程度のエネルゴンでユニクロンに戻れるか!」
「えー、そんな贅沢言われましても。武装シティのないここしか掘る場所ないんですけどねえ」
「貴様、ワシが人間どものへなちょこ弾にやられるとでも言うのか」
アステロイドベルトにて、デストロン達はユニクロンのために必死でエネルゴン採掘を行っていた。
「ガルバトロン殿。只今、グランドコンボイと思われる航跡がこちらに向かったとの情報を得たのでご報告申し上げる」
「お前の言う事など、誰が信じるか!サンドストーム、ルナシティに行くぞ!」
「偵察部隊を出しておりました故・・・ぐはっ!」
「信頼とは、仕事をこなした者だけが得る物だ。それから、ガルバトロン『様』と呼べと言ったハズだ!」
メガザラックは、ガルバトロンから足蹴にされた挙句、前線基地に置き去りにされた。

「スカイファイヤー航空便、ただいま到着。ランちゃランちゃランちゃ〜♪」
キッカーが消えた方角から、間髪入れずにスカイファイヤーが姿を見せた。
「副司令、体の調子はもういいんですか?」
「ああ快調そのもの。ホラ、こいつが必要なんだろ?」
スカイファイヤーは、捕獲したキッカーを指でつまみ上げて、みんなに見せた。
「放しやがれ!俺の行き先は俺が決める」
「司令官の行き先はお前しか知らないだろ。俺が来たからには大宇宙船に乗った気でいてくれよ」
スカイファイヤーがキッカーを自分のコクピットに押し込めると、サイバトロン軍は司令官の追跡を再開した。

「いたぞ、あそこだ!」
「司令官、あなたは見えない敵に狙われています。危険ですから、早くこちらへ!」
「どっちが危険なんだか、困ったやつらだ」
グランドコンボイとそれを追うサイバトロン軍の航跡を、ブラックザラックは前線基地からキャッチしていた。
「ほう、部下を引き連れて来たか。だが、こちらとてやられる訳にはいかぬわ」
ブラックザラックは、防衛システムに命令を下した。
「まとめて蹴散らしてやる、エネルゴン砲、撃・・・」
『「メガザラック、メガザラックよ」』
『「エネルゴンは貴重」「エネルゴンをムダ撃ちしちゃダメ!」』
『「よいか、お前一人の力だけでその基地を守るのだ」』
「そんな、アルファQ様」
メガザラックは、一方的にアルファQから厳しい条件を押し付けられた
「か、考えるな。主君の命令に従っていればいい、戦士とはそういう者だ」
メガザラックは、基地から飛び出すと、小惑星の上で両手を上げて威嚇した。
「順番にかかって来い、サイバトロンの腰抜けども!一人ずつなら倒せぬ相手ではないわ!」
部下の追跡に手を焼いていた司令官は、咄嗟に目の前の小惑星を指差した。
「みんな、よく来てくれた。あれを見てくれ、まるで小型のユニクロンじゃないか」
「ユニクロン?司令官、まさか・・・くそっ」
「ああ、間違いない。見えない敵の正体はユニクロンだったんだ」
サイバトロン軍は、全員、ユニクロンと聞いて目の色を変えた。
「そう思うのは無理がないか?ありゃあどう見ても・・・」
キッカーの素朴な突っ込みを、グランドコンボイの号令がさえぎった。
「撃てえっ!!」
合図と共に、サイバトロン軍はメガザラックに激しい集中砲火を放った。
「ぬおおっ、一人ずつ来い、一人ずつなら・・・くそっ、くそっ、くそっ!」

「・・・俺をどうするつもりだ」
「決まってるだろ、お前をツブす!」
メガザラックを捕らえ息巻くロードバスターを、グランドコンボイが制した。
「いや、その前に聞きたい事がある」
「へっ、結局ツブすのか・・・ぐああっ」
グランドコンボイは、メガザラックの頭を右手で握り絞めると尋問を開始した。
「お前はユニクロンが差し向けた刺客か!」


感想

なんかもう、いちいちテーマとかあってもウザいだけな気がしてきました。
引っかかる所は見て見ぬフリ、これでOKなんじゃないでしょうか。


第10話  「出現!エネルゴンタワー」


すっごいコトにしてみた感想

ルナシティからエネルゴンの強奪に成功したガルバトロン達は意気揚揚と前線基地に帰還した。
「楽勝でしたねガルバトロン様。イヒヒヒヒ」
「当然だ。ワシの手にかかれば赤子の手をひねるも同然だからな、ワハハハハ」
彼らの笑い声とは裏腹に、前線基地は生命体一つの気配も感じさせず静まり返っていた。
「な、なんだこれは。ここにあったエネルゴンが全て無くなっているではないか」
「メガザラックも居ませんぜ。まさかあのサソリ野郎、エネルゴンを一人占めしたんじゃ・・・」
「あのおろか者めが。今度会ったら八つ裂きにしてくれるわ」

「ふー、やれやれ。やっとのんびり出来るぜ」
「解ってるって。これを楽しめるのもオムニコンのおかげだろ。君達には感謝してるよ」
オーシャンシティ。留守を任されたホットショットは贅沢にエネルゴン風呂を楽しんでいた。
「大変だ、司令官達が帰ってきたぞ!」
「なんだって!?・・・おおっ、うわっ」
あわてて風呂から飛び出したホットショットは、うっかり浴槽をブチ破りエネルゴンを撒き散らしてしまった。
「あ、司令官。えっとこれは見えない敵と戦っておりまして、その・・・」
「その問題なら解決済みだ。あとはコイツから情報を聞き出せばいい」
グランドコンボイは、基地に連行したメガザラックを指差して見せた。
『「メガザラック、メガザラックよ」』
絶体絶命の状況の中、メガザラックに指令が下った。
『「耐えろ、耐えるのだ」「絶対喋っちゃダメだかんね」』
「知らぬモノは知らぬ。貴様らにくれてやる情報などないわ」
「知らぬはずはない。・・・オムニコンの諸君、クローンソードは完成しているか」
グランドコンボイは、メガトロンソードのコピーをオムニコンから受け取った。
「吐かないならば、貴様がこの剣の最初の獲物だ!」

「メガトロン様は、俺を助けては下さらなかった。俺はメガトロン様に見捨てられた・・?」
「いや、そんなはずはない。必ずメガトロン様は、俺を再び迎えに来て下さるはずだ」
デストロンに合流し損ねて以来、アイアンハイドは警備の最中もその事ばかりを考える様になっていた。
「どうしたの?元気ないみたいだけど」
そんな彼に、一人の若い女性が声をかけた。
「お前は人間の・・・」
「アレクサよ。あなたとは数ヶ月ぶりね」
悩みを聞いた彼女は、アイアンハイドにこう問いかけてみた。
「なぜオーシャンシティの防衛システムが両軍のエネルゴンに対応しているのか考えた事はある?」
「なぜって・・・」
「あれは、サイバトロン、デストロンの区別無く守ろうとしてるからなの。コンボイならきっとそう考えてるはず」
「だから、あなたの居場所はここにあるわ。あなたはここにいてもいいのよ」
「あ・・・ああ、そうなのか」
アイアンハイドは、何かをスッぽかしている説得に丸め込まれた。

「思ったよりも強情な奴だな」
「今日の所はここまでだ。アイアンハイドを見張りに付けてくれ」
グランドコンボイは、メガザラックへの尋問を終えるとコントロールルームに向かった。
「プライマスに報告します。ルナシティからエネルゴンを奪われましたが、同量のエネルゴンをユニクロンの
細胞から作られた移動要塞から確保しました。収支はトントン、全く問題ありません」

『各シティに告ぐ。敵のワープ反応を感知した。直ちに臨戦体勢に入れ』
一週間後、サイバトロン基地はデストロンの襲撃を受けた。
「敵・・・いやしかし、このマークは」
「サイバトロンの垢にまみれた負け犬がほざくか」
「貴様に何が解る!・・・うあっ?」
アイアンハイドの憤りは、いきなり壁をブチ破ったガルバトロンの登場により遮ぎられた。
「フハハハハ。ここに居たか、探したぞ」
「メガトロン様!やはり俺の居場所は・・・」
ガルバトロンは目的の相手を見つけると、いきなり凄い形相で剣を振りかざして詰め寄った。
「ワシを怒らせたらどうなるか思い知らせてくれるわ。この裏切り者めが!」
「メ、メガトロン様!私は裏切ったりなどしていません。私はあなたの忠実な部下です!」
「何をしている、アイアンハイド。さっさとメガザラックをこっちへよこせ!」
「へ?あ、はいメガトロン様、喜んで」
「一体いつこの俺が裏切った!」
「メガザラック、こっちへ来い。刀の錆にしてくれるわ!」
「メガトロン様、さあどうぞ、どうぞ」
「やめろ、アイアンハイド。信頼とは、仕事をこなした者だけが得る物だぞ」
「忘れたか。俺の主はメガトロン様だ」

「そこまでだガルバトロン!アイアンハイド、これを見ろ!」
サイバトロン軍は、大量にコピーされたクローンソードを手に現れ、ガルバトロンらをとり囲んだ。
「ん?ワシの剣をコピーしたのか」
「そちらのメガトロンが2でこちらのメガトロンは100!アイアンハイド、君ならどちらのスパークを選ぶかね」
「どっちって、それは本物の・・・」
「アイアンハイド、君は100人のメガトロンを敵に回してもいいのか!」
「敵・・・メガトロン様が敵!?」

「敵、味方、自分達の居場所を求めて、これはぶつかり合う祭りだ。こんな所にじっとしている訳にはいかない!」
サイバトロン軍がアイアンハイドを追い詰めている最中、突然ジョーンズ博士が姿を現わした。
「ジョーンズ博士!急にどうしてここに来たのですか?」
「急に?一週間前からここにいたがね。これからビッグなプレゼントを贈る、受け取ってくれたまえ!」
ジョーンズ博士は、シティから巨大なタワーを出現させた。
「まあ簡単に言うと携帯のアンテナの原理でね」
「要するに引っ込めてただけかよ!」
「君達が留守にしたりサボったりしてる間に資材を運び込ませてもらったよ」
「俺はサボってなんかないぞ。見えない敵がだなあ・・・」
「エネルゴンの偉大なパワーを見るがいい!」
ジョーンズ博士は、エネルゴンタワーを発動させた。そのパワーは、デストロンのみを的確に狙い苦しめた。
「ぬぬぬうっ!なんじゃコリャあ?」
そして、コピーソードを避雷針代わりにして、サイバトロン軍にも全員直撃した。
「うああぐあっ、ぐっ!
「どうだ、思い知ったか!ワハハハハハ」
「オ、オヤジ?」


解説

おいしい部分は全部ネタに回しちゃってるから、普通の感想なんてネガティブな部分しか出てこないのね。
てなワケで、そろそろネタ100%で行きます。成り行きのみでやってるんで来週以降どうなる事かも解りませんが
改めてしくよろ〜です。



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