ハートキャッチプリキュア感想&パロ45話〜49話


45話  もうダメです・・・世界が砂漠になりました・・・


感想

デューン様、そこまではりきっていただかなくても全員脱がしただけでも充分でございますから・・・。
インフレを越えたインフレでケチョンケチョンに叩きのめされてしまいましたが、一度こころの花を
よみがえらせた人達は再びクリスタルになる事はなかった、彼女達のしてきた事は無駄では無かったと
言うのはよく出来ていると思いました。
宇宙に飛んで行ったのにも驚きましたが、途中の酸素はコッペ様がなんとかしてくれてたのでしょう。


ゆりさんで遊ぼう

「たった一晩で砂漠に・・・」
「デューンの仕業ね。この温室だけはコッペ様が守ってくれていたんだわ」
ほとんどが砂漠と化した世界を前に、つぼみ達は呆然と立ち尽くしていた。
「これだけ大量の砂があふれたという事は・・・」
ゆりは、周囲をとりまく砂漠に駆け出すと、足元の砂を山と盛り上げ天辺に棒を突き立てた。
「ゆりさん・・・わたし達に一体どうしろと?」
「見てわからないの? 棒倒しよ」
「棒倒しって、今はそんな事をしてる場合じゃ・・・コッペ様?」
コッペは無言で無表情のまま、ゆりが作った砂山を指差した。
「やれって事ですか? そう言われましても」
つぼみは仕方なく砂山を掻いてみたが、それは力ない指の隙間からこぼれるだけだった。
「なんなのよ、もう!」
えりかは乱雑に両手で砂を掘りまくり、あっさり棒を倒してしまった。
「それでは駄目よ、もっと集中しなさい」
砂山を元に戻しながら、ゆりはむくれるえりかに注意をうながした。
「言われなくても、ボクは大丈夫です」
いつきは慎重な手つきでゆっくりと砂を掻き取った。
「なかなかやるじゃない、次は私の番ね」
ゆりは不敵な表情で後ろを振り向くと、こう口を開いた。
「コッペ様、ここをお願いします」
「コッペ様も一緒にやってくれるとか、そんなのありなの!?」
「おもいっきり反則っぽいじゃん!」
「わたし堪忍袋の緒が切れました! ゆりさんに一位は取らせません、はーっ!・・・あ」
つぼみは、今度は力み過ぎて棒を倒してしまった。
「もう少し肩の力を抜きなさい」
再び砂山を元に戻しながら、ゆりはつぼみに助言をおこなった。
「よーし、こうなりゃ絶対負けらんないっての!」
えりかは腕まくりして存分にやる気をアピールすると砂山に立ち向かった。
「こういうのは最初に多く取った方が勝つんだよね、まとめてガバッと来い!」
えりかは、砂山の大部分を棒ごと手元に掻き寄せた。
「いきなり失格ですよ、えりか」
「もしかして、やっちゃったかな。てへへ」
「欲張り過ぎだよもう」
「そうね。砂を掬うために、すぐにも結果を出そうとするのは良くないかも知れないわね」
ゆり達は、なごやかなムードで話しながら砂山を元に戻した。
「ああ、ここらが重心とつながっている」
「無事なのは、ここだけのようね」
「ええっ、そんなに取っちゃうんですか?」
「う〜ん、ここでもないかなぁ」
やがて砂山は順調に削られて行き、棒周辺のわずかな部位を残すのみとなった。
「みんな、ここからが正念場よ」
「わたし、棒倒しのためなら何だってできます!」
「目指すは棒倒しのスペシャリスト!」
「気合は充分だよ」
「いくわよ、みんな」
砂山を攻略すべく、つぼみ達が意気投合したその時、
「えりか! 良かった心配した・・・何やってるの? ゆりまで一緒になって」
ももかやクラスメイトらが現れ、どう見ても遊んでいる彼女達に声をかけてきた。
「もも姉! えっとこれは・・・」
「希望です! 希望を失わない限りプリキュアはあきらめません!」
「つぼみちゃん、どうしちゃったの?」


付け足し

シチュエーション自体がありえませんが、本物のえりかならもも姉にも棒倒しさせちゃう気が。
ゆりさんがもりもり元気になってしまった分、ウチのえりかはなんだか少しおとなしいです。
最初はえりかにボケ役をやらせるつもりだったのに。


46話  クモジャキー!コブラージャ!あなたたちを忘れません!!


感想

マリンの長いキメ台詞がついに違和感なく決まった!
いきなりの先制パンチに大爆笑、それに引き換え相変わらず割れるイージス、でもポプリと頑張った、
一緒にインパクトも放って頑張った!・・・って、ポプリどんだけ高性能やねん。
初期はブロッサムと張り合ってる様に見えたクモジャキーが途中からマリンと張り合い出したのは
何だろうと思ってましたが、今回でコブラージャ共々綺麗に着地出来たのではないかと思います。


ゆりさんで遊ぼう

「新年明けましておめでとうございます、デューン様」
「うむ、おめでとう。地球を砂漠化できたし、とても気分の良い正月だよ」
「誠にめでたい事ですな。さて、おせちを用意してありますのでどうぞお召し上がり下さい」
「ほほう、これはなかなか。キュアフラワーに見せつけながら食べるのも悪くはないな」
「お前達も遠慮せずにじゃんじゃん食べなさい」
「俺は雑煮以外に興味ないぜよ」
「キミって奴は黒豆の美しさも理解できないんだね」
「モグモグ・・・モチを飲み込む時が来た!」
「新年早々にぎやかだな、サバーク」
「やんちゃ者ばかりでして、いやお恥ずかしい」
「まあ良い。気が変わった、サバークよ、おせちをキュアフラワーにも少し分けてやれ」
「かしこまりました、デューン様」
デューンの命令に従い、サバーク博士は無理矢理座らされてる薫子の元におせちをいくつか運んだ。
「あなたでしょ、伊達巻きを作ったのは。どうして卵をお鍋で煮て作ったの?」
「煮て・・・作っただと?」
「そうよ、本当に気付いていないの?」
「煮たら出来ないんじゃないのか」
「あたしずっと考えてた事があるの。溶き卵とすり身を混ぜて焼けば厚焼き部分は出来るはずだって」
「当たり前だ、レシピ通りではないか」
「でもあなたはそれをしなかった、小骨がどこかに何本か引っかかって」
「何をバカな事を」
サバーク博士がまるで見当外れな会話に辟易している所に、突然惑星城に轟音が響き渡った。
「なんだこんな時に!? モニターを正月特番から防犯カメラに切り替えろ」
画面を切り替えると、そこにはマントをひらめかせスナッキーを蹴散らすプリキュア達の姿があった。
「プリキュア共か。サバークよ、始末はお前達に任せる」

サバーク博士の命令を受け、クモジャキーとコブラージャがプリキュア達の前に立ちはだかった。
「雑煮を食べかけじゃきに、さっさと決着をつけるぜよ、プリキュア!」
「あんたねえ、地球を砂漠になんかしといてさ、何のん気に雑煮なんか食べてんのよ!」
「プリキュア達もお正月を満喫したかったのか? じゃあ羽根突きで戦うってのはどうだい」
「わたし達、そんな事をしに来たんじゃありま・・・」
「望むところ! プリキュアはどんな挑戦も受けて立つ!」
「あたしとサンシャインがここに残る。ブロッサムとムーンライトはお婆ちゃんの所へ」
「ええっ!?」
「大丈夫、絶対追いつくから。それともあたし達の事が信じられない?」
「いいえ、そういう訳じゃありませんけど、なんだか釈然としないものを感じると言うか・・・」
「美しい僕と美しいキミが美しく戦いを繰り広げる、新年の始まりにはぴったりの余興じゃないか」
「せいぜい俺を楽しませるぜよキュアマリ・・・んぶっ」
クモジャキーは喋ってる最中いきなり顔面に羽根を叩き込まれた。
「よっしゃあ、まずは先制点Getっしゅ」
マリンは得意満面な表情でクモジャキーの顔に大きなバッテンを描いた。
「今よブロッサム」
「え、でも・・・」
「マリンとサンシャインが体を張って私達を先に行かせてくれた事、その意味を考えなさい」
「いま体を張ってたのはクモジャキーのような気もしますが、わかりました」
ブロッサムとムーンライトは、砂漠の使途がひるんだ隙に惑星城内部に侵入した。

「やってくれるぜよ、お返しをくらうじゃき!」
「はっはっはっ、その程度の一直線サーブでやられるわけないじゃん」
マリンは自信満々でコースに合わせて羽子板を振り始めた。
「うおーっ、ビッグバンクモジャキースペシャル!」
「んあっ!?」
クモジャキーの技で突然数十m上に足場を持ち上げられ、マリンは豪快に羽子板を空振った。
「フフフフフ、油断したらいかん、いかんぜよ」
クモジャキーはニヤニヤ笑いながらマリンの右頬にバの字を描いた。
「なによ、反則まがいで得点できたのがそんなに嬉しいわけ?」
「それを言うならお互いさまじゃき、ビッグバンクモジャキースペシャル!」
不機嫌に放たれたマリンの羽根を打ち返すと、クモジャキーはさっきと同じ必殺技を放ってきた。
「来るのが分かっていればどうと言う事はない、サンシャインインパクト!」
サンシャインが足場を崩して高さを相殺し、たやすく羽根を打ち返した。
「まあ僕はキミの馬鹿っぽい戦法はとにかく簡単に攻略されると思っていたよ」
コブラージャはクモジャキーに嫌味を言いながら、プリキュア側に羽根を打ち返した。
「今度こそ絶対に負けない!」
マリンはこん身の力を込めて羽子板を振り始めた。
「羽根にはここで消えてもらう!」
コブラージャは仕込んでいたカードを発動し、羽根を跡形もなく爆散させた。
「ひあっ!?」
マリンはまたもや豪快に羽子板を空振った。
「さあ、この落書きを美しい僕の手で芸術にまで高めようじゃないか」
コブラージャはクスクス笑いながらマリンの左頬にカの字を描き加えた。
「いくらなんでも無茶苦茶だよ、こうなったらプリキュア正月特番スペシャル空振るサーブ!」
「無様だねぇキュアマリン、これ以上醜いネーミングの技は見た事がないよ・・・うあっ!?」
マリンのサーブは器用に空中を飛び回り、コブラージャの顔面に張り付いてきた。
「なんだこれは、羽根かと思ったら妖精か!」
「だってしょうがないじゃん、羽根は無くなっちゃったんだしさ」
図々しい態度を取りながら、マリンはどさくさまぎれにコブラージャの顔に鼻メガネを描いた。

「プリキュア共の始末はどうした。サバーク、貴様まさか・・・」
思惑通りに進まぬ事態にイラ立ったデューンは、コタツを指先で叩きながら催促を始めた。
「ご、ご安心下さいデューン様。注意すべきはムーンライト一人、こちらは時間が稼げれば良いのです」
「それもそうだな、せいぜいあがくがいいプリキュア共」
「余興ですからな、あ、ミカンはいかがですデューン様」


47話  嘘だと言ってください!サバーク博士の正体!!


感想

ガッチガチのシリアス回かと思いきや、ギャグの応酬やイージスインパクトにビックリ。
しかし今回最大の見所は何と言ってもダークさん相手に一人で頑張るブロッサムでしょう。
過去に少し似た状況があった時はほとんど何も出来ませんでしたが、今回は一時的とは言え
攻撃をしのぎきり、遥か先を行ってた先達と互いに守り合うまでにちょっとだけ成長した姿は
主役の面目躍如だったと思います。


ゆりさんで遊ぼう

「サバーク博士、ふたりだけの戦いを邪魔しないで下さい! プリキュアピンクフォルテウェイブ!」
「その程度の攻撃の攻撃には当たらん」
ブロッサムは、ムーンライトとダークの戦いの場に現れたサバークを阻止すべく攻撃を放ったが、
それは瞬間移動で難なくかわされた。
「花よ輝け、プリキュアシルバーフォルテウェイブ!」
「おっと危ない、油断ならんなキュアムーンライト」
サバークはすんでの所で追撃をかわすと、ある提案を述べた。
「邪魔などせんよ。だが君達の実力は拮抗している、ここは我慢比べで決着をつけてみてはどうかね」
「サバーク博士のおおせのままに」
ダークプリキュアはサバーク博士の指示に迷わず従った。
「(サバーク博士と戦わせずに済むのならば・・・)やりましょう、ムーンライト」
ブロッサムは突然の提案にとまどいはしたものの、祖母の言いつけを思い出して頼んでみた。
「仕方がないわね。それで、どういう方法でおこなうつもりなの」
「まずはこれを頭からかぶってくれたまえ」
サバークは、水の入ったバケツをダークとムーンライトのふたりに手渡した。
「このくらい、父への愛があれば造作もない事」
ダークは涼しい顔をしてバケツの水を頭からかぶった。
「寒さの我慢比べと言うわけね、いいでしょう」
ムーンライトも自信満々な顔をしてバケツの水を頭からかぶった。
「互角か、これはまだ序の口だからな」
「ずぶ濡れなムーンライトも素敵です、まさに水もしたたるいい女です」
ムーンライトは一瞬全身をブルブル振るわせた。
「あ、あれ? どうしましたかムーンライト」
「寒いギャグで足を引っ張るとは、史上最弱のプリキュア様々だな」

「次は扇風機の風を浴びてもらおうか」
サバークは、ふたりの背中から扇風機で強い風を送った。
「父の愛を全身で感じるぞ、なんという温かみだハハハ」
「背中が開いてるから寒・・・じゃなくって、がんばってくださいムーンライト」
「その気持ちは嬉しいわ、でもここは私だけで」
「子供は風の子元気な子です! 地球に帰ったらみんなで数の子を食べましょう」
ムーンライトは突然全身をガタガタ振るわせ始めた。
「オヤジ視点で見ても、そのギャグは寒過ぎると思うぞ」

「最後はかき氷だ。より多く食べた方を勝ちとしよう」
サバークは、山盛りのかき氷を作ってダークとムーンライトのふたりに配った。
「冷えろ、そして私が真のムーンライトになる!」
「簡単には冷やされない、それがプリキュアの・・・クチュン!」
少々の不安を抱えつつも、ふたりは互いに譲らぬままみるみるうちにかき氷をたいらげていった。
「サバーク博士、おかわり」
「こっちもよ、サバーク」
追加を要求され、サバークは急いでもう一度かき氷をこしらえた。
やがておかわりのかき氷が空になる頃、ムーンライトの身に異変が起こった。
「食べ慣れない物を食べ過ぎたせいでおなかの調子が・・・」
「くだったな」
「ムーンライト、しっかりしてください!」
ブロッサムは全身全霊の力を込めてムーンライトを励まそうとした。
「ムーンライトのおなかの調子がこんな事になったのは、きっと何か深いわけがあったんです!」
「何を寝ぼけた事を。半分くらいはキュアブロッサムのせいではないのか?」
「わたしの憧れの強くて優しいムーンライトは、決して自分に負けるような人ではありません!」
「よくもまあ自分を棚に上げてここまで傷口を広げられるものだな」
「わたしは、氷いちごが大好きです!」
「おのれの好みを言ってるだけではないか!」

「これで終わりぜよプリキュア・・・おおっ!?」
「美しい僕の手で美しく散るがいい・・・うあっ!?」
一方、未だ羽根突きをしていたクモジャキーとコブラージャは、突然の流れ弾に捕らえられていた。
「あーこれブロッサムとムーンライトのフォルテウェーブだよ、どうしよっか」
「まだ間に合うよキュアマリン」
「そうだね。こっちではーっとやっときゃいいかな、はーーっ!」
「なんじゃこりゃあ、納得いく訳には行かんぜよ!」
「何もかも酷すぎだ!」


48話  地球のため! 夢のため!プリキュア最後の変身です!


感想

デューン様突然弱・・・じゃなくって、まだちょっとキュアフラワーの回想の時より小さいので
普通に来週で最終形態なんでしょうね。
今までのテーマを反芻しつつ、つぼみがゆりに説教をおこなう、ここだけ書くと先週と同じですが、
序盤で説いてたプリキュアとしての資格、(くじけない)強い心と(忘れない)優しい心を
それぞれ二回に分ける事で強調して描いたのだろうと思います。


ゆりさんで遊ぼう

「私はいったい・・・」
ムーンライトとダークプリキュアの対決のさなか、仮面が外れたサバークの正体、それは
「後藤さん!」
「え!? 誰なんですか後藤さんって」
「ゆり、私は・・・」
「三丁目の角でタバコ屋を営んでいた後藤さんよ。長い白髪と、こけた頬を見忘れるはずがないわ」
「ゆり、すまない・・・私はお前を抱きしめる資格はない」
「小さい頃はとてもお世話になっていましたけれど、もうそんな年齢ではありませんもの、後藤さん」
「デューンに宴会部長として呼ばれた私は、職を奪われ世界を滅ぼす手先となってしまった」
「最近見かけないと思っていたら、ご苦労なさっていたのですね、後藤さん」
「くどい、後藤さんの話題から離れろ!」
「もういいんだ、ダークプリキュア・・・もう、いいんだ・・・」

「はっはっは、とんだお情け頂戴だね」
白髪の紳士が娘との会話の合わなさに半ば諦観を示していた所、砂漠の王デューンが姿を現した。
「月影博士、キミはいつもボクを楽しませてくれるね」
「月影博士? ゆりさん、サバーク博士はゆりさんの・・・うわっ!?」
ブロッサムがサバークの正体に気付いたその時、一堂諸共突然の桜吹雪に連れ去られた。
「最後の希望プリキュア、ボクが絶・・・あれ? ボクの話を聞いてかないのかい?」

「よくやったわ、コッペ」
「お婆ちゃん!? コッペ様が運んでくれたんですか」
「つぼみ、ゆりちゃんは今とても消耗しているわ。まずは体力を回復させてあげなさい」
ブロッサム達を助け出した薫子は、続けてその場で指示を与えた。
「いえ、私は大丈夫ですか・・・クチュン」
「無理はいけないわ、ゆりちゃん」
「冷えた体を温める必要があります、お風呂に行きましょう」

「クモジャキーとコブラージャ、楽勝だったね」
「棚ボタだったけどね、とりあえずどこかで墨を落とさないといけないかな」
「あ、あそこにお風呂があるよ」
「ちょうどいい、急ごう」
死闘を終えたマリンとサンシャインは、風呂場を見つけると小走りに駆け出して行った。
「女湯・・・ってサソリーナも入ってたのかな?」
「砂風呂じゃないといいけど・・・あれ、ブロッサム達も来てたんだ」
「マリン、その顔の文字は・・・」
「ちょっと点取られちゃったんだよね、なんて書いてあんの?」
「いえ、やっぱりなんでもありません。サンシャインと一緒に勝ったんですよね」
「貴方達のおかげだよ。そっちはムーンライトがだいぶ弱ってるみたいだけど大丈夫なのかな」
「は! こうしてはいられません、急いでゆりさんをお風呂に入れませんと」
全員合流したつぼみ達は変身を解くと、よってたかってゆりの服を脱がし始めた。
「こら、離しなさい」
「嫌です! へへっ」
「でもこの服はボタンが外しにくいのよ」
「服を着たまま入れば、きっと後で風邪をひいてしまいます」
「でも、でも・・・」
「情けない事言わないでください、わたし達の好きなゆりさんはそんな事言いません」
「フッ、胸の大きさは私の方が上のようだな」
「そっかなー、あたしの目測によると寸分たがわず同じなんだけど・・・って、ダークプリキュア!?」
「なぜあなたがここにいるんですか!?」
「何を言っているのだ? 年頃の娘が父と一緒に風呂に入っていい訳がなかろう」

「骨平さんでしたか? 見た目お若いのに古風なお名前で・・・いや、失礼」
一方、男湯では、月影博士がコッペ相手に延々と悩みを打ち明けていた。
「長い事会っていなかった娘と顔を合わせたのですけれど、私を受け入れてくれませんでして・・・・
ろくに仕送りもしてやれずひもじい思いをさせてしまったので、怒るのも無理はないのですが、
・・・ああ、すみません愚痴ばかり語ってしまって・・・お背中流しましょうか?」


49話(最終回)  みんなの心をひとつに!私は最強のプリキュア!!


感想

酸素はコッペ様がなんとか・・・あれ?
デューン様がゴミの様な物だとおっしゃられたオモチャがなんであんなに強いのだろうと
32話を少し見直してみたら、ハートキャッチミラージュはプリキュアに無限の力を与えるだの、
生意気な事言ってごめんなさいだの、見覚えのあるキーワードがチラホラ。
で、強くなった理由はと言うと、プリキュア達が文字通りに「歯を喰いしばった」から。
少ない情報からの憶測ですが、デューンが何度も強調していた憎しみの裏に隠された、
無限さんが言ってた悲しみ、その原因は弱肉強食に対する絶望だったのではないかと思います。
あくまで憶測ですので弱肉強食は置いときまして、毎回しょんぼりしてる子みーつけたと
やっていたのが悲しみ、デザトリアンのおでましよーとやっていたのが憎しみの具現化だったのでしょう。
無限の可能性の対極にあるのが可能性の食いつぶし。世界を砂漠にするのが多分その具現化で、
クモジャキーやコブラージャが一つの事しか見ない傾向にあったのもそう言う事かも知れません。
Bパートは締め以外はほとんどえりかが主役。以前モテモテになりたいと言ってた様な気がしますが、
スタッフさんにはモテモテだったんじゃないでしょうか、この子は。


ゆりさんで遊ぼう

「お風呂っていいよね〜」
「いいですよねぇ」
「超ゆったりだよー」
「新年からすごいバスタイムです」
「砂漠の使途の城にこんな広い湯船があるのを見た時は、ボクも、おーっ!とか言っちゃったよ」
「じゃあ他にも、ゲームコーナーっぽい施設や、卓球所っぽい施設もあるかもね」
「それだけではなくエステルームもあるぞ」
「おーっ! ・・・じゃなくってダークプリキュアと一緒にお風呂に入っちゃってるけどいいのかな」
「父がもういいと言っている、ムーンライトと戦う理由は無い。ウエストは私の方が細いがな」
「そうかしら、おしりは私の方が小さいわよ」
「だから同じだって言ってるじゃん」
「は! ゆりさん、さっきからほったらかしにしてすみませんでした!」
「構わないわ、もう体もすっかり温まった事だし」

「実はもう一人娘がいるんですが、これが感情の起伏が激しいと言うか、人の事を考えない子でして、
情操教育をちゃんとしてやれなかったのがいけなかったのではないかと・・・」
「どこに隠れたのだプリキュア共。まあよい、ひと風呂浴びてから探すとするか・・・おや?」
男湯で月影博士が未だコッペ相手に延々と愚痴を語っていた所へ、砂漠の王デューンがはち合わせした。
「デューン!」
「まだ居たのか月影博士。もう帰ってもいいんだよ、キミの家も砂漠になってるけどね・・・熱っ!」
嫌味を言いながら湯船につかろうとしたデューンは、お湯の熱さに思わず足を引っ込めた。
「熱い? いま熱いとおっしゃられましたな、砂漠の王ともあろうお方が」
「ボクがそんな事言う訳がないだろう。ははは、ぬるい、ぬるい」
デューンは肩まで湯船に体を沈めると、涼しげな笑みを浮かべながら虚勢を張った。
「聞き違いでしたか、では温度を上げておきましょう」
「ありがとう月影博士、いい湯加減だよ。キミは熱さに弱過ぎる」
「いえとんでもない、これから上げようと思っていた所ですよ」
デューンの挑発に乗った月影博士は、上げた風呂の温度をさらに上げた。
「・・・」
コッペは湯船から上がると、月影博士とデューンの意地の張り合いを尻目に、無言で頭を洗い始めた。

「あたしはすごい物を見つけてしまった、白牛乳が飲めるのもあたしのおかげ」
「くだらん、最初から置いてあるだけだ」
「まるで銭湯みたいですね」
「たった14歳の美少女が、コーヒー牛乳も見つけてしまった」
「えりかは風呂ドリンクを見つけたのが衝撃的すぎて、牛乳しか目に入らないんですね」
「ニッキ水とかオロナミンCとかは、えりかにはまだ早過ぎたんだね」
「お子ちゃま扱いしないでよ! 白牛乳だよ?コーヒー牛乳だよ?フルーツ牛乳だよ?
あ〜あたしの人生これ以上何があるってーのよぉ、悩んじゃうなぁ」
「えりか、まだ着替えてないの?いつまでもタオル一枚のままじゃそっちが風邪をひいてしまうわよ」
「すいません、じゃあフルーツ牛乳で」

「うおおっ、宴会部長ごときがここまでやるとは」
「ぬうっ、悲しみや憎しみは誰かが歯を食いしばって耐えなければならんのだ」
「う、くあっ、負けるのか? 砂漠の王が後藤三四郎(51歳、趣味は裁縫)ごときに」
「後藤じゃありませんよ後藤じゃ」
「そうだ巨大化すれば湯につかる面積が小さく有利になるじゃないか、ボクって冴えてる」
根比べで意外な苦戦を強いられていたデューンは、風呂場の天井を突き破る程に体を巨大化させた。
「・・・」
コッペは風呂場が半壊するのも気にとめずに、無言で今度は体を洗い始めた。

「何かしら、隣が騒がしい様だけど」
腰に手を当て一列に並んでフルーツ牛乳を飲み干していたつぼみ達の耳に轟音が飛び込んできた。
「隣だと? まさか父の身に何か!」
ダークプリキュアが風呂場をブチ破ると、巨大な体を浴槽にギュウギュウに押し込めているデューンと
浴槽の端でもがいている月影博士の姿がそこにはあった。
「なに? なんなの!?」
「仲良くお風呂に入ってる・・・とは言いがたい光景ですね」
「よくも父を傷つけてくれたな、ダークフォルテウェイブ!」
「怒ったって駄目さ。その程度の技じゃくすぐったくてしょうがないね」
ダークプリキュアの攻撃は、デューンにたやすく弾き返された。
「私達は憎しみではなく愛で戦いましょう、プリキュアオープンマイハート!」
「ようやく最終回らしくなってきたねぇ」
「でもこれ先週の台詞なんですけど」
「生半可な技は通じないみたいだね、全力で行こう」
「花よ咲き誇れ、プリキュアハートキャッチオーケストラ!」
プリキュア達は変身後即座にオーケストラをデューンにぶつけた。
「キミ達の愛などゴミだと教えてやろう!」
しかしデューンはオーケストラの拳を受け止めると、ジリジリと押し返し始めた。
「ハートキャッチオーケストラが効かない?」
「私達の愛がまだ足りないから!?」
「みんな、くじけないで。ここが踏ん張り所よ」
「あ、手が滑った」
体を洗っていたコッペは、石鹸を床に落としてしまった。
「ははははは、これではキュアフラワーの足元にも及ばないなプリキュア共・・・ぐあっ!?」
デューンは石鹸に足を取られ、派手にスッ転んだ。
「助かったぁ。グッジョブ、コッペ様」
「やってくれたなプリキュア、でもこの程度ではボクは倒せな・・・うごっ!」
「くらえ、この愛! プリキュア地球パーンチ!」
立ち上がろうとするデューンに、オーケストラは地球を投げつけた。
「今です! はーーっ!」
ゆるんだ隙にオーケストラに捕らえたプリキュア達は、デューンを浄化し始めた。
「ぐおーっ、だがボクが本気を出せばこの程度の技など・・・」
デューンは、力を振り絞ってオーケストラからの脱出を試みた。
「愛が足りないのなら、父への愛も受け取るがいい。プリキュアダークパワーフォルテッシモ」
ダークプリキュアが加勢し、デューンの右足の裏にfの字を左足の裏にiの字を書きまくった。
「よせ、力が抜ける!・・・くっ、ぐわっ、ぷはっ! ほわわわーん」

「私達、勝ったんだね」
「笑っちゃうよね、石鹸ツルツルとか足コチョコチョとかでデューンを倒しちゃうなんてさ」
「臆面もなく言っちゃうのもどうかと思いますけど」
「ダークプリキュアにもお礼を言わなくちゃ、それから後藤さんとお幸せにね」
「うむ父の事は安心して任せてもらおう」
「あの、サバーク博士はゆりさんの・・・ああっ!?」
巨大なものに暴れ回られた惑星城が、ブロッサムの言葉を遮る様に崩壊を始めた。
「みんな、こっちへ!」
「お婆ちゃん!」
薫子はコッペの結界に全員を収容すると、プリキュア達の労をねぎらった。
「みんなよくやったわ。さあ、お家に帰りましょう」
「はい!」
「あれ? 地球はどこ行ったっしゅ」
「大変だよ、軌道を離れてあんなに遠くへ」
「もう一度オーケストラを考えなくちゃいけないわね」
「ううっ、最後にとんだ失態、この事はさっさと忘れてしまいたいです」


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