ハートキャッチプリキュア感想&パロ40話〜44話


40話  さよならサソリーナ…砂漠にも咲くこころの花です!!


感想

敵側に重点が置かれた話だった為かやや地味な印象を受けましたが、その分クモさんとブラジャーさんが
かっこいい事かっこいい事。このふたりにずっと助けられっぱなしだったなあサソリーナさん。
ここまで仲間に気を使っておきながらなんで悪役やってんだろうみたいな、それ以前に結果的には
こころの大樹が元気になるのに随分手を貸してしまってる様な・・・。
散々邪魔もしてますのでまさか本当にプリキュアに手を貸してるなんて事は無いでしょうが、
博士共々妙に甘い所があるのは気になります。プリキュアの力がないと戻れない人達なのでしょうか?


ゆりさんで遊ぼう

「やっとプリキュアパレスの修復が終わりました、もうクタクタです」
「おつかれさま〜。でも、恥ずかしい彫像まで元通りにしなくてもいいのになぁ」
「それがなぜかあの像だけは全くの無傷でした」
「ゆりさん、もう気付いているでしょうが・・・」
「ええ、もう彼女には戦う気力は残って無いわね」
「ちょっと待ってください、それってわたしの事ですか? いきなり勝手な話を始めないで下さい!」
「これを持っておきなさい、三倍のこころの種があれば砂漠の使途に勝てるかも知れないわ」
ゆりはココロポットの中から、レッド、ブルー、マゼンタの三つのこころの種をつぼみに手渡した。
「ただし精神に相当負担がかかるわ。勝負は短時間でつけなさい」
「そこまでしていただなくても結構なんですけど」
「礼はいらないわ」
「なんでしょう、このやるせない気持ちは」

「闇に沈み邪悪な心に支配されるのよ、ダークブレスレット!」
翌日、学校をデザトリアンにしたサソリーナがプリキュア達に勝負を挑んできた。
「これはもしや今度こそ学校をお休みにするチャンス! オーケストラやろうよ、さあ早くぅ」
「もしかして学校をぺちゃんこするつもりなのかい? いけないよそんな事考えちゃ」
「オーケストラはそういう技じゃありません!・・・この前はちょっぴり失敗しちゃいましたけど」
「花よ輝け、プリキュアシルバーフォルテウェイブ!」
「ははは、今のわたしは無敵よぉ!」
サソリーナ操るデザトリアンはムーンライトの必殺技をいともたやすく跳ね返した。
「三個足りないプリキュアの種の力じゃ大して威力が出ないわね」
「たいして変わらないような気がするんですけど・・・?」
「あなどっては駄目よ。いつもと違うわ、こころの種三個分ほど」
「絶対本気出してないよね、遊んでるよね、これ?」
「なにをやっているの、今やるべき事を考えなさい」
「そうでした! サソリーナ、鈴木くんの心を返してもらいます」
「あれぇ、田中くんじゃなかったっけ?」
「佐藤くんだよ。早くこころの花を取り戻さないと」
「何がこころの花よ、何がプリキュアよ、くだらない!」
「でもねサソリーナ、あなたはそのプリキュアに負けるのよ! ダブルからだパンチ!」
ムーンライトはブロッサムとマリンを掴むと、デザトリアンめがけ勢いよく放り投げた。
「わあーぁっ!?」「あららー!?」
ブロッサムとマリンは、壁に人型の大穴を開けながらサソリーナの居るコクピットに突入してきた。
「見くびるんじゃないわよ、本気を出せばプリキュアくらい!」
サソリーナは髪を伸ばしてブロッサムとマリンを締め上げた。
「やられたくないなら変身アイテムをよこすのよぉ」
劣勢の中、ブロッサムはココロパフュームを黙って腰から取り出した。
「ダメだよブロッサム、あたしたち最後の試練で強くなったんじゃなかったの!?」
「負けイカは黙ってなさいよ、さてあんたはこっちへいらっしゃい」
サソリーナはココロパフュームを奪おうとブロッサムの体を近くに引き寄せた。
「なんちゃって、ツメが甘いね。やっちゃえブロッサム」
「レッドとブルーとマゼンタの光の聖なるパフューム、シュシュッと気分でこんがらがっちゃえ!」
ブロッサムは無理矢理こころの種を全部使うと、サソリーナにその成分をまとめて振りかけた。
「何よこれー!?ムラムラしてんのに爽やかーな気分になってなのにソワソワしてくるムキー!」
サソリーナは無茶苦茶な感情にのたうち回り、制御不能に陥ったデザトリアンは暴走し始めた。
「苦しみを終わらせるのよ」
「はい、プリキュアフローラルパワーフォルテッシモ!」
外から見ていたムーンライトとサンシャインはふたりで強力な必殺技を放ち、デザトリアンを貫いた。
「ほわほわ・・・ハッ!なんて言ってる場合じゃないわ、私は砂漠の使途・・・」
「マリンタクトの力、見せてあげる、はーーっ!」
マリンはマリンタクトを使ってサソリーナにマッサージをやり始めた。
「はぁ〜、お花のパワーでお肌がツヤツヤ〜・・・ってそんな効果あるわけないでしょ!」
「驚くのはこれからです、はーーっ!」
さらにブロッサムがブロッサムタクトでサソリーナのツボへの刺激を加えた。
「あら、いいわぁ、んーもうちょい右、そこよそこ・・・ほわわわ〜ん」

「サソリーナ、涙を流して喜んでたぁ・・・」
「やっぱり、砂漠の使途にもエステがあるんですぅ」
「油断しては駄目よ、美容に無関心なクモジャキーやこだわるコブラージャはもっと手強いわ」
戦い終わりゆるみきったプロッサムとマリンに、ムーンライトは厳しく注意を促した。
「そのためにはもっとエステの腕を磨かないとね」
「よーしガンバるぞー、おーっ!」
厳しくなる戦いを前に、プリキュア達はエステテシャンとして切磋琢磨する事を誓い合うのだった。


付け足し

先週は本物が愉快過ぎましたのでちょっと無理でした。ムーンライトさんを軸にとっかかりだけは
出来てたんですけど、オチまでどう持って行けば良いのやら。
今週は前の要素も混ぜて再利用。なんとか形にはなったでしょうか?
ダークブレスレットは三個ごときで強くなるのか疑問だったのでちょっとぼかしてます。
ムーンライトさんに一発当てた程の実力者コブラージャさんの活躍次第で、いきなり都合よく
三個装着したりするかも知れません。


41話  妖精が変身!?プリキュア劇団はじめました!!


感想

正体が思いっきりるみちゃんにバレてる様な気もしますが、前々回の「目をつぶる」と言うのは
「見なかった事にする」と言う意味だったのでしょう、多分。今時の幼児は大人の対応も出来ないと
世の中渡って行けないのです、きっと。
今回は軽いギャグの息抜き回になるだろうと思ってたのですが、文字通りにいっぱいいっぱいになる
心をバケツの水で表した演出、久し振りに登場のゆりさんの種バリア、やたらと動きまくる戦闘と、
力の入った見所が多く予想と違った形で楽しめました。


ゆりさんで遊ぼう

「サソリーナを失うとは・・・」
「エステなんぞで昇天するとは軟弱ぜよ」
「デューン様の到着が近づいている。それまでに何としても客間の掃除を済ませておくのだ」
「お茶菓子の買い出しはこのクモジャキーに任せるき」
サバーク博士らとの会話を済ますと、クモジャキーは真剣な表情でその場を立ち去って行った。
「クモジャキー?・・・掃除はボク一人でするのか」

「デザトリアン!?」
つぼみ達が人形劇をしに来た保育園に、砂漠の使途のデザトリアンが現れた。
「こころの花を取られたのは、怪獣を怖がってたヒロくんです」
「えっ、あれ本当だったの!?」
「ゆりさんって心を折る才能がありまくるんじゃないかって気がしてきました」
「こことえりかは私に任せて、あなた達はデザトリアンをやっつけるのよ」
「解りました、プリキュアオープンマイハート!」
つぼみといつきはプリキュアに変身すると、クモジャキーの作ったデザトリアンに立ち向かって行った。
「大地に咲く一輪の花、キュアブロッサム!」
「海風に揺れる一輪の花、キュアマリン!」
「陽の光浴びる一輪の花、キュアサンシャインでしゅ!」
「お前らふたりとも少しは真面目にやるぜよ、なんじゃその軟弱な格好は」
クモジャキーは、右手にパペットの様に妖精を持ったままのキュアサンシャインと、
両手に妖精を持って一人二役をやっているキュアブロッサムを見てその姿に呆れ返った。
「お手伝いをしていたら忙しくってついそのままでして・・・」
「今日のクモジャキーも変だよ。両手に一杯紙袋ぶら下げて、なんか買い物帰りみたいな・・・」
クモジャキーもまた、あまり真面目には見えない出で立ちをプリキュア達につっこまれていた。
「大人には大人の事情があるぜよ、やれデザトリアン」
「行くよポプリ」「やるでしゅ!」
サンシャインは両手にバリアを付けるとデザトリアンにパンチ連打を叩きこんだ。
「ブロッサムシュート!・・・あ、間違えました、マリンシャワー!」
ブロッサムは一人二役に混乱しながらもエネルギーの弾をデザトリアンに浴びせた。
「ええい、妖精ごときに苦戦するとはなんちゅう貧弱なデザトリアンぜよ、ダークブレスレット!」
クモジャキーはデザトリアンを操ると、口から風を放たせた。
「負けません、ブロッサムスクリューパンチ!」
ブロッサムは片方の手から竜巻を放ちデザトリアンの攻撃に対抗した。
「ブロッサム、どこか人気のない場所へ・・・サンシャインダイナマイト!」
「了解しました、マリンダイブ!」
隙を突いたサンシャインがデザトリアンを宙に舞い上げ、ブロッサムがもう片方の手で地に叩き落とした。
「今だ!プリキュアシャイニング・・・」「フォルテッシモ!」
サンシャインが光の輪を作り、その中をくぐったブロッサムは両手を突き出しデザトリアンに突進した。
「そんなごっこ遊びが通じるとでも・・・ぐはっ?!」
クモジャキーの予想とは裏腹に、デザトリアンはブロッサムの光る妖精パンチに体を貫かれた。
「そうか! 妖精の質量を利用して威力を上げたのだな・・・なかなかやるじゃき」
「重さではありません、みんなの思いが込められているんです・・・はーーっ!」
普通に強くなったのを互いに勘違いした状況で、デザトリアンは浄化され始めた。
「いかんぜよ・・・ちっ」
危機を感じたクモジャキーは撤退し、デザトリアンはそのまま浄化された。

「フフフ、もうすぐだな」
基地では、砂漠の使途達がお茶菓子の到着に期待に胸を膨らませていた。
「サバーク博士、クモジャキーが帰還したようです。しかし・・・」
這う這うの体で帰ってきたクモジャキーは博士に事情を説明した。
「クモジャキーでは妖精の力にもかなわぬか・・・」
「申し訳ありませんサバーク博士。じゃが、お茶菓子はこの通り・・・」
クモジャキーは、ボロボロの紙袋をサバークに献上した。
「餡の出た饅頭に木っ端微塵に砕けた煎餅・・・やはりお前が、お前の力が必要だ、ダーク」
部下の失敗を目の当たりにしたサバークは、ダークプリキュアにお使いのやり直しを命じるのであった。


付け足し

ブロッサムとコフレがマリン役をやっているので、えりかは多分寝てます。
ブロッサムシュートを間違いとして扱ってますが、本物は多分風が強い状況にはシャワーでは
不利だと判断したのではないかと思って別の技に切り替えたのだろうと考えてます。


42話  とまどいのゆりさん!ラブレター見ちゃいました・・・


感想

OPで雄雄しく戦うコッペさまにビックリ。
ブロッサムさんが突然シリアスな質問をし始めたのにもビックリでしたけれど、
砂漠の使途自身の精神にダメージを与えたのは新鮮でした。
砂漠の使途のふたりが最近妙に魅力的に描写されているので、容赦なくトドメを刺しにくる
ムーンライトさん達よりその前に立ちはだかったダークさんの方がヒーローみたいに見えましたが、
それはそれで格好良かったです。


ゆりさんで遊ぼう

「ハヤト君ごめんなさい。私、あなたが嫌がってる事に気がつかなくて勝手に弟のように思ってた」
「違う、俺の言いたかった事はそんなんじゃなくって・・・」
「わかってるわ、弟じゃなくって弟子になりたかったのね」
「あ・・・え?」
「だからゆりさんに頼みごとをしようと思ったんだね」
「ゆりさんを守れるくらいになれるようにあたし達がサポートするよ」
「わたし達に任せてください!」
「あぁ?・・・あああ・・・ハイ?」

「まずは体をほぐす事からね。初心者向けの簡単なものだから私の真似をするだけでいいわ」
ゆりは立ったまま片方のつま先を手で持ち膝を伸ばすストレッチを始めた。
「初心者向けって、俺が子供だから?」
「基礎をおろそかにしてはいけないわ。基礎理論の積み重ねがあって初めて応用が生きてくるのよ」
「わかったよゆり姉ちゃん・・・よいしょっと」
「それが出来たら更に足を持ち上げ体全体でハートを描き、片足スクワットで少しずつ前進、これを・・・」
「え゛っ!?」
「そして最後は深呼吸で体を整える・・・あら、どうしたの?ハヤト君」
「どうもしねえよ・・・・ぐぎぎ・・・」
「基準がゆりさんじゃハードルが高過ぎて・・・やっぱりダメかな?」
「そうかしら? 自分じゃよくわからないのだけど」
「そ、そんなコトねえ! 俺、ゆりさんを守れるような一人前の男になるから」

「次は体力作りね。ここから40km先のスーパー味楽留まで走って行くわよ」
「そんな遠くのスーパーに・・・」
「何してるの、時間がないわ急ぐわよ」
「ま、待ってよゆり姉ちゃん」
あっと言う間に遥か遠くまで移動したゆりを追いかけ、一堂は懸命に走って行った。
「ぜぇぜぇ・・・なあ、お前らはいつもゆり姉ちゃんのこのくらいの稽古につきあってるのか?」
「それはないです、はぁはぁ・・・」
「明堂院流も負けてはいられないよ。帰ったら修行の見直しをしないと」
「タフだねぇ、いつきは」

「ここでは実技練習をおこなうわ。安心して、難しいのは無しよ」
「20m先の鮮魚コーナーに0.5秒以内に近づき0.2秒以内で食材を見分けるの、この様にね」
ゆりは特売の魚の中から最も新鮮な物を一瞬で選び手を伸ばすと、素早く買い物カゴに放り込んだ。
「すごく正確なストレートだね」
「拳の動き一つ取っても繊細で優雅で」
「やっぱりゆりさんは素敵です」
「ハヤト君は初心者だから倍の時間かかっても構わないわ。さあやってみて」
「む、無茶言うなよ。やれと言われればやるけどさ」
「それじゃあ玉葱にしましょう、これなら日持ちがするから鮮度を気にする必要はそんなにないわよ」

「運動の後は食事よ。体を作る材料になるから、これはとても重要な事なの」
40km先のスーパーから戻ったゆりは、一堂に鍋料理をふるまった。
「わあ、おいしそう」
「いただきまーす」
「筋肉を作る材料はたんぱく質よ。今やるべき事は何なのか考えながら食べるのよ」
「ありがとう、ゆり姉ちゃん」
ハヤトは鍋の中から肉や魚をたらふくたいらげた。
「あーうまかったごちそうさ・・・」
「待ちなさい! たんぱく質を摂ったらその倍の量野菜を食べないといけないわ」
「え、もう入らな」
「栄養が偏っていると体を壊す事になるのよ。つらい目に会いたくなければちゃんと食べなさい」

「食事の後は睡眠ね。きっちり休んで充分に体を育てる必要があるわ」
「げっぷ・・・あーもう動けねえ、ゆり姉ちゃん少し膝まくらしてもらってもい・・・」
「ふっ・・・ふん!」
ゆりは鋭いジャンプで膝まくらをかわした。
「駄目よ。正しい姿勢で寝ないと骨の成長に影響が出るわ」
甘えを見せたハヤトに対し、ゆりは厳しい態度で指導をおこなった。
「ごめんゆり姉ちゃん。俺、たくさん食べてたくさん寝て、すぐ大人になるよ!」
「その意気です、わたしとっても感動しちゃいました」
「男だ! 男だよハヤト君」
「色々あったからね」
「ここまでくれば後は自分で出来るわね、しっかり頑張りなさい」
十年後、角界を震撼させる若き横綱の誕生の影にプリキュアが関わってた事を知る者は少ない。


付け足し

ハヤト>西>横綱と言う極めて安直な連想で決定。
スパルタさせてますが、本物のゆりさんは子供には優しいし、こんなに理不尽でも無いです。


43話  あたらしい家族!私、お姉さんになります!!


感想

流石に無理なものは無理。クモジャキーさん頑張ったよね。いきなりビームなんか撃たれちゃ
どうしようもないよね。予想以上には健闘してたよね。
今回は主人公の家族の思いやりが描かれた地味に良作だったと思います。
アクションはあっさり目でしたが、よく見るとリフレクションをおそらく制御用に片方手元に
残してたり、サンシャインだけ攻撃をかわす時にスウェーしてたりして意外と細かかったり。
それと、ゆりさんが駄洒落に弱いのは意外でした。タイムラグがあるので、駄洒落そのものより
その後のやりとりの方がツボにはまってた様にも見えましたが。
後述:前の話を観返してみた所、似た様な場面でゆりさんは全くの無反応でした。
駄洒落が好きなのはつぼみの方の様です。


ゆりさんで遊ぼう

「無念の想の境地、心を無にすればハートキャッチオーケストラをも一刀両断にできるぜよ」
「本当にそうかしら」
「修行の成果見せてやるぜよ」
「ならば試させてもらうわ、私たちの手料理で」
プリキュアに挑みに来たクモジャキーは、彼女達の手料理を食わされる破目になった。

「まずはブロッサムの手料理か」
「ちょっと目玉焼きが焦げちゃいましたけど頑張ってみました!」
「俺はちょい焦げぐらいが好きじゃき」
「ご飯もあるのよ」
「今日は柔らかいご飯を食べたいと思っていた所ぜよ・・・どれ」
クモジャキーは、あまり上出来とは言えない料理を黙々と食べ始めた。
「う・・・うまいぜよ!」
クモジャキーは、少々やせ我慢をしながらブロッサムの手料理を完食した。

「なかなか男らしいじゃん、次はあたしの番だね」
マリンは、器用な手つきで料理を並べた。
「赤ピーマンの炒め物とトマトジュースと抹茶アイスか。小娘にしてはまともなメニューぜよ」
「まーね、って小娘は余計だよ。ささ食べてみて」
「ではこの赤ピーマンを・・・くぅ!?」
クモジャキーは赤い野菜を一口咀嚼するごとに、みるみる顔を真っ赤にしていった。
「どしたの? クモジャキー」
「なんでもないぜよ。ちょっとジュースが飲みたい気分なだけじゃき・・・ぬぁっ!?」
クモジャキーは脂汗を流しながら赤い液体を飲み干した。
「心頭滅却すれば火もまた涼し。残るはデザートだけぜよ・・・ぬ゛ぬ゛ぬ゛っ!?」
「悪戦苦闘しているようだね」
「マリン、いったい何をしたんですか?」
「んー、素材の持ち味をなるべく生かしてみたってトコかな」
プリキュア達は、クモジャキーが目を充血させながら薄ミドリの物体をたいらげるのを見守った。
「ぜえぜぇ・・・なかなか刺激的な味だったぜよ」
クモジャキーは、唐辛子の炒め物とタバスコとワサビを完食した。

「こういう事あまりした事ないから少し焦げてしまったけど・・・」
サンシャインは皿に盛られた消し炭の様な物体を差し出した。
「なにそれ、ダークマ・・・フガフガ」
「お、おいしそうな卵焼きですね」
ブロッサムはマリンの口を塞ぐと、必死でフォローに回った。
「ほほぅ、これはすごい作品だ」
クモジャキーは、皿に盛られた消し炭の様な物体を見つめながらしばし硬直した。
「やっぱり駄目だったのかな・・・」
「いいえ、卵焼きを好きじゃない男なんていません!」
「クモジャキーもそう思ってるわね」
「あ、当たり前ぜよ・・・バリッ」
クモジャキーは、バリバリ音を立てながら消し炭の様な物体を食べ始めた。
「おいしいの?おいしくないの?どっちなんだろう」
「クモジャキーに聞いてみたらどうかなぁ」
「不慣れな割りにはよくできた方だと思いますので、詳しく感想をお聞かせください」
「熟成された苦味と香ばしい香り、適度な歯応えが癖になるじゃき・・・ボリッ」
クモジャキーは、ボリボリ音を立てながら消し炭の様な物体を噛み砕いていった。
「クモジャキーは本当に卵焼きが大好きなのね」
体調が悪くなりそうなのをこらえながら、クモジャキーはなんとか消し炭を完食した。

「ふむ、特に不審な点はなさそうぜよ」
クモジャキーは、ムーンライトの作った質素な和食をいぶかしげに眺めながら箸を手に取った。
「ではこの漬物から・・・」
「待ちなさい、手を合わせていただきますはどうしたの?」
「い、いただきますぜよ」
クモジャキーは苦虫を噛み潰した様な顔をしながら漬物を噛み締めた。
「テーブルに肘はつかない」
「脇はちゃんとしめなさい」
「お豆を箸で刺しちゃ駄目よ。そういうのマナー違反だと思うの」
ムーンライトは次から次へとクモジャキーに駄目出しをくらわせていった。
「大のおとなが年下の少女に説教されるって、これはこたえますよね」
「クモジャキー涙目じゃん」
「ムーンライトは容赦しないからね」
「・・・ごちそうさまぜよ」
クモジャキーは、胃に穴が開く様な思いをしながらムーンライトの手料理を完食した。

「修行の成果を見たかプリキュアども、さあハートキャッチオーケストラを放ってみせるぜよ」
クモジャキーは主に精神方面でズタボロになりながらも、精一杯の強がりで勝負を要求した。
「仕方ないわね、いくわよみんな」
『花よ咲き誇れ、プリキュアハートキャッチオーケストラ!』
プリキュア達はオーケストラを呼ぶとクモジャキーめがけて拳を振り下ろさせた。
「心頭滅却すれば火もまた涼しぜよ!見たかプリキュア、オーケストラの拳は五つに切・・・」
オーケストラは拳を軽くひねった。
「全然ダメじゃん」
「なんとなく親父ギャグを言いそうな気はしてました」
「ムーンライト、横向いてどうしたんですか?」


44話  クリスマスの奇跡!キュアフラワーに会えました!


感想

キュアフラワーさん強え!いくら何でもデザトリアンの内部に直接攻撃を仕掛けられるとか想定外すぎです。
細かい展開にはかなり目をつぶらなければならないのですが・・・
いや、でもプリキュアって元々「そういうもの」フィルターを通して見なければならないものでしたし・・・
ゲストキャラの心情は真面目に描かれてましたし、バトルに関してはサービス盛り沢山で面白い話でした。


ゆりさんで遊ぼう

「大変でしゅ、クリスマス大食い大会に砂漠の使途が現れたでしゅ!」
「え! なんでそんな所に?」
「サンシャインが一人で食べまくってるでしゅ!」
「どうしよう」
「優勝者にはおモチ10kgが進呈されるでしゅ!」
「決まってるでしょ、賞品の確保が先決よ。さあ、行くわよ」

「一人で頑張るじゃないか・・・モグモグ」
「大切なおモチを砂漠の王を迎えるのに使うだなんて、そんな事させる訳には行かない!・・・ハグハグ」
「うおーっ、おモチ10kgは渡さんぜよ!・・・ガツガツ」
大食い会場にて、サンシャインと砂漠の使途の幹部らは大盛りの肉まんを腹に収め合っていた。
「たった一皿に寄ってたかって感心しないわね・・・ムシャムシャ」
「なんじゃいきなり・・・むっムーンライトじゃと!?」
「僕達以上の人数で来ている君達には言われたくないね」
「あ、あはははははは・・・・すみません!すみません!すみません!・・・モキュモキュ」
「結構イケるじゃん、これ・・・クッチャクッチャ・・・ん!?ん〜〜〜水ー!」
プリキュアと砂漠の使途達は、我先に争う様に肉まんを奪い合っていった。

「前菜はこれで終わりぜよ!」
クモジャキーが最後の肉まんを食べた後、続けてローストチキンとサラダが運ばれて来た。
「来たか、これも一つ残らずいただくぜよ!」
「まあ待て、メインディッシュはゆっくりいただく物さ。その前にサラダをいただこう」
「軽めの物で体調を整えるって事か、よーし!」
クモジャキーらは、メインディッシュに目もくれずサラダに向かって突進して行った。
「わたし達はどうしましょう」
「構わないわ、こんないいお肉を食べられる機会ってあまり無いもの」
「ローストチキンですね、わかりました!」
プリキュア達は、サラダには目もくれずメインディッシュに向かって突撃して行った。
「普通のチキンだけどなぁ。ま、いいかケッコー美味しいし・・・クッチャクッチャ」

「なかなか美味であった。グルメな僕にはピッタリのサラダだったよ」
「うわっはははははぁ! 次はメインディッシュぜよ!・・・ありゃあ!?」
「遅かったわね」
サラダをたいらげ意気揚々とメインディッシュに向かう砂漠の使途達であったが、
ローストチキンは既にプリキュア達に食べ尽くされた後だった。
「勝負はこれからじゃき、まだデザートが出てくるぜよ」
「そうとも、ほら巨大デザートのお出ましだ」
メインも食べ尽くされた会場に、高さ10mはあろうかと言う巨大クリスマスケーキが運ばれて来た。
「イェーイ!とぅわあーう!イェーイ!」
「マリンってば、はしゃぎ過ぎです」
「あーあ、全身ダイブまでしちゃって」
「何をしているの、この戦いにはお正月の生活が懸かっているのよ」
「あれ、そうでしたっけ?」
「どの道、彼らに渡す訳には行かないよ。行きましょう」
「そうはいかないよ。幹部二人が行ったデザートへの強さ、見るがいい!」
「思う存分食らうぜよ!」
プリキュアと砂漠の使途達は、常識外れに巨大なケーキの攻略に向かった。

「う゛〜生クリームの食べ過ぎで気分悪いっしゅ」
「ごめんみんな、頑張ったけどもう・・・」
「食べ慣れない物を食べ過ぎたせいで身動きが取れないわ・・・」
「マリン、サンシャイン、ムーンライト! 胃袋を開けてください!」
しかし巨大ケーキは思いの外手強く、プリキュア達は次々と倒されて行った。
「所詮プリキュアではこの程度だな」
「ならば見せてやるぜよ、砂漠の使途が賞品を持ち帰るのをな!」
「さて残りをいただくとするか・・・おや?」
砂漠の使途の目の前で巨大ケーキはみるみるうちに小さく圧縮され、
それは見た事も無いプリキュアの腹に一口で収められて行った。
「誰じゃお前は。キュアブロッサムでもキュアマリンでも無い・・・」
「私の名前は・・・聖なる光に輝く一輪の花、キュアフラワー!」
「デューン様を大食い大会で破ったと言う伝説のプリキュアか、やっかいなのが出てきた様だねぇ」
「勝負はまだついとらんじゃき。厨房にはまだ食材が残っているはず、そいつをいただくぜよ!」
挽回を図ろうと、砂漠の使途達は厨房に目を付け走り出した。
「プリキュア・・・フラワーサークル!」
「おおぅ!?」
砂漠の使途達は、足場を回され強制的に回れ右をさせられた。
「プリキュア、フラワーカーニバル!」
キュアフラワーは分身を作り出すと、それらを厨房に進入させ、食材を一つ残らずたいらげさせた。
「ふぅ・・・今の私にはこれが腹一杯。フォルテウェイブさえ使えないもの」
「何が腹一杯だ。もう何も残って無いじゃないか」
「フォルテウェイブとかもう関係ないぜよ、このバ・・・ぐおっ!」
「今はキュアフラワーよ」
キュアフラワーはにこやかに笑ったまま正拳を放つと、砂漠の使途達を二人仲良く遠くに蹴り飛ばした。
「ぐああっ! なんで僕まで。覚えてろー」

「ありがとうございます、お婆ちゃん」
「話は後よ。賞品を貰って来なさい」
「それがその、さっきの分身さんがおモチも全部食べちゃったみたいで・・・」
「あらあら、ちょっとはりきり過ぎちゃったかしらねぇ」


付け足し

あ、オーケストラさんに食べさせると言う手もあったか。
えー、ムーンライトさん達の食い意地がはってたと言う事で・・・。


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