東京ミュウミュウ感想12話〜19話


12話  「バレちゃった・季節はずれの桜散る


間違った視点による、あらすじ

授業中の居眠りを咎められた中学生、桃宮いちごはウサ晴らしに、念じただけで現れる
便利男、青山雅也を召喚。バイトをサボッて人気のない草むらへと潜り込む。
そんないちごの態度に腹を立てた店員一同は、団結して彼女をコキ使わせる様仕向ける。
これには経営陣も乗り気で、目の前でケーキを見せつけおあずけを食わせるという生殺し
コンボを使い、彼女に追い討ちをかける。
それでも懲りもせずにデートする権利を主張するいちごだったが、「(そんなの)オレが知るか」
と軽くあしらわれてしまう。
自宅でも父親とトラブったいちごは、桜の木に向かい自殺を図るが、彼女を思って一直線の
思春期まっ盛りな少年キッシュの熱心な説得により、どうにか一命をとりとめるのであった。


感想

オープニングが少し進化してますね。細かい所を見れば、白金達の背景を流れる雲など
結構色々と手が加えられています。
設定の再確認と言った感じのお話で、キャラクターの性格を生かしたツッコミによる説明の
強調(解りにくいスナメリとサル)などの小技が効いていて楽しめました。
パッと見た感じ、狂い咲きの桜はいちご、一人でミンミン鳴いている蝉はキッシュの暗喩
なのでしょうか? 追記:ハズレ。どう見ても青い人本人。
今回の主役は明らかにざくろお姉さまなのですが、突然見せた本気モードのキッシュの
アクションには意表を突かれました。今まであまり本気で戦っている様には見えなかった
のですが、本当にそうだったとは。
次回は彼がかなり大きくクローズアップされる様ですが、果たしてどの様な結末を迎える
のか、今から楽しみです。


今週のみんとサマ

・いつもの通り、勤務時間中に一人で茶をすする(2回とも)
・遅刻したいちごにクレームをつける(2回とも)
・ざくろお姉さまのウェイトレス姿を見て、目がハートに。閉店間際まで見とれていた模様
・いちごに嫉妬。れたすに同意を求めるが、(素?)ボケで流される


今週のざくろお姉さま

・ドカンと音を立てて皿を置き、客を威圧する様な態度でタルトを勧める
・乏しいデータを根拠として話を進める白金に噛み付く。「憶測ばかりね」
・いちごに恋のアドバイス。前回助けられた事に対するお返しかと思われる


今週のすごいよイチゴさん

・学校で自分(ミュウいちご)の事をウワサされ、顔がニヤける
・バイトを少しサボッて青山君とデート。顔がニヤけてるのを歩鈴に指摘される
・口うるさく現れた白金を姑よばわりする
・キメポーズを中断。「・・・じゃなかった。今日はアンタの相手をしてるヒマはないのよ」
・本気モードのキッシュに攻撃をカスらせる


今週のサルですわ!

・一輪車や玉乗りの芸をしながら仕事する。今の所、物を落とす描写はナシ
・ライオンタマリンをライオンとカン違いする


今週のスナメリ

・うっかり本当の事 を言ってしまい、みんとにネチネチとイビられる
・しかし直後にざくろの事を無愛想とも。さすが天然
・イルカの力の具体性に疑問を抱く。ごもっとも


13話  「すれ違う心、狙われた青山くん


間違った視点による、あらすじ

ネコマニアの少年青山雅也は、桃宮いちごがフリフリの服を着てフサフサの耳や尻尾を付けて
ネコのコスプレをしている現場を目撃、彼女に鈴も付けてもらう様、頼み込む事を決意する。
そんな事はつゆ知らず、変態趣味がバレたと思い落ち込んでいるいちごは、職場にまで重い
空気を持ち込んでしまい、みんとの縮尺を狂わせてしまうなどの損害を与えてしまう。
前回、積極的になれとアドバイスしたばかりなのに全然実行されていない事に業を煮やした
ざくろは、歩鈴の拷問器具を使っていちごに罰を与えるが、かえって逆効果となり、報復に
れたすの仕事を奪われてしまう。
そこへ、いちごを探しに青山が現れたのを見たれたすは歩鈴と結託していちごを罠にハメ、
見事に彼女を石化させる事に成功する。
カフェミュウミュウの空気が険悪なのを感じ取った青山君は、その場は退散するも諦めきれず
に、後日、剣道の試合を抜け出していちごを追いかけ始める。
いちごの健脚に振り回されつつもなんとか彼女を捕らえる事に成功した青山君だが、用件を
切り出す前にまたもや逃げられてしまう。
そんな2人の仲を歯がゆく思ったキッシュは助け船を渡す。青山を酸欠状態に陥れる事により
記憶を操作するだけでなく、絶滅の危機に瀕した生物の力を使っていちごをパワーアップ
させる事にも成功する。
キッシュの記憶操作により変態趣味がバレずに済んだ 事を知ったいちごは、青山君から
上手い事プレゼントのみを受け取る事に成功するのであった。


感想

「オレは偶然ってヤツをあまり信じない」・・・だから、ご都合主義に見えてもそれは何かの
謎かけだと解釈してネ。
そうです、東京ミュウミュウは画面の外に存在するであろう制作者側の思惑を妄想して、遊ぶ
ための企画なのです。そのためには、番組それ自体で完結してしまう様な答え合わせの話が
毎回あってはいけないのです。
さて、今回ディープブルー様の怒りを買って、干されてしまったキッシュ君ですが、彼は自己
中心的で、そして強がりな性格である様ですね。
自己中心的な所は、事あるごとに「ま、いいか」で自分の都合のいいように解釈してしまう点や
前回や今回の様にすでに自分が勝ったモノとして話を勝手に進めてしまう点などに表れている
のは言わずもがな、強がりな所は、間に合わせの素材で作ったキメラアニマの事を「結構自信作」
だとうそぶいてみたり、今回いちごのパワーアップを言い訳 に退散してみせたりと、しばしば
虚言癖が見られる点に表れています。
いちごにかけてるモーションの数々が全て逆効果にしかなっていない彼ですが、一応いちごの
意志がこちらを向かないと意味がない事は理解しています。
だから、いつも退く時はあっさり退くし、前回などは突拍子もない虚言 まで使っていちごを
振り向かせようとしていたのです。
正直、あまり好感の持てるタイプのキャラクターではありませんが、思春期真っ盛りな所は
見ていて微笑ましいと思います。


今週のみんとサマ

・演出の都合上、急に身長が伸びる


今週のざくろお姉さま

・いちごの世話を焼こうとする


今週のネコなんだから

・青山君の前で正体をしらばっくれる。本人は上手くごまかせたと思いたい模様
・朝ごはんを残し、両親に動揺を与える。ちなみに好物のアジの開き
・落ち込んだままバイト、絵に描いたような暗いオーラを発生させる
・首に鈴をつけられる。「いちごは僕のネコなんだから」


今週の子ザルなのだ

・いちごに営業スマイル養成ギプスを装着、かえって逆効果となる
・古典的なギャグで場を凍りつかせる。「今いないって本人が言っているのだ」


今週のお掃除係

・無謀にも、いちごの相談役を買って出ようとする(そういう性格ではあるのだが)
・いちごにテーブル拭きの仕事を取られる


14話  「赤坂の秘密、切ない恋の物語


間違った視点による、あらすじ

ミュウいちごこと桃宮いちごは、青山君をダシにおびき寄せられた所を、突然、捕虫網を持った
女性に襲われる。何とか難を逃れたいちごだったが、再度の不意打ちに不覚を取り、研究所へと
運び込まれてしまう。
あわや標本にされるかと思われたその時、赤坂の名を耳にした途端に女性が動揺をし始める。
そのスキを突いたいちごは無事脱出に成功、基地へと帰還する。
女性の名は仁科麗。白金の話によると、彼女はかつて赤坂の恋人だったと言うのである。
元恋人が敵に寝返った事を知らされた赤坂は、白金の制止を振り切り出撃、キメラアニマとしての
正体を現わした麗の説得を試みる。
戦いの中、麗もろとも敵に始末されそうになった赤坂は、ついに赤のリーダーとしての正体を見せ、
圧倒的な戦力で敵の攻撃を封じ込めると、戦局を勝利へと導く。
敵との関係が切れ、赤坂とのヨリを戻すかに思われた麗だったが、彼女は皆にさよならを告げると
手の届かない世界へと旅立っていった。
天へと向かう蝶のイメージを前に、いちごはただ「どうして・・・?」とつぶやく事しか出来ないので
あった。


感想

ざくろお姉さま、他のキャラを食いまくり。漫画版での空気の様な扱いがウソの様です。
さて、今回登場した赤坂さんの元カノ、仁科麗さんですが、劇中から判断する限り、彼女は
ちょっぴり我が侭な女性として描かれている様です。より正確には自分の事に熱中すると
一瞬周りの事が見えなくなるタイプだと言った所でしょうか。
そして彼女は自分のエゴを自覚するだけの自省心も持ち合わせています。
彼女といちごとの会話、赤坂さんとのエピソード、立場を変えて表れる標本のモチーフなど
から判断するに、彼女は自分のエゴで相手を振り回す事に耐え切れなかったのでしょう。
そしてそれは、繭の中の会話で明らかな様に、赤坂さんも同じ様なモノだったと思われます。
今回の話は、未練がましい赤坂さん、プライベートには干渉しない白金、なんとかしようと
するいちご、それにおおむね同調するお子様ーズ、達観しきっているざくろお姉さま、と
言った感じに一つのエピソードに対する反応がバラエティに富んでいるのが興味深いです。
忘れる所でしたが、今回戦闘に加わったパイは漫画版を読んだ感じでは、かなりの理論派
である様に思われますので、やや不可解に見える行動にも何か理由があるのでしょう。
適性能力がどうのこうのと言っている所を見ると、彼の目的はミュウミュウよりも他の人間の
遺伝子に興味がある模様。前回、今回と、ラブラブパワーでパワーアップみたいな描写が
続いてますので、その辺りの秘密を探っているのでしょう、多分。
・・・だったらいいなあ。


今週のみんとサマ

・遅刻したいちごに店の後片付けを押し付ける


今週のざくろお姉さま

・非常に無愛想にローズティーとストロベリータルトを勧め、客から恐縮される
・いちご達を揶揄。「人のウワサで盛り上がってるうちは、まだまだ子供ね」
・その子供達と一緒に赤坂さんをピーピング(していたとしか思えない)
・赤坂さんに恋のアドバイスを送る。あんたホントに中学生ですか?
・キメラアニマの攻撃をかわす様に指示するが、仲間もろともマトモにくらいダウン
・再びキメラアニマの攻撃をかわす際、歩鈴を抱えてジャンプする


今週のご奉仕するにゃん

・捕虫網を持った美人とニアミスを起こす
・ピーピングを白金に揶揄される。「いちご、お前はホント覗きが好きだな」
・赤坂さんにおせっかいを焼く。結果は彼女の視点だと「どうして・・・?」


今週のお子様

・いちご達3人から子供扱いされる


今週の、あのースナメリですけど

・赤坂さんに店の什器の指示を賜りに行くが、イマイチ相手にされずに終わる


15話  「小さな勇者、マシャ 命がけの友情


間違った視点による、あらすじ

いちご達の話のネタにされたマシャは、戦闘中に突然はりきりだしキメラアニマの体内に潜伏、
敵の基地のコンピューターを乗っ取ると、カフェミュウミュウに向かって信号を発信する。
信号を受けたミュウミュウ達は敵の基地に向かうが、その最中にタルトの妨害に会う。
状況が変わった事を悟ったマシャは「敵の基地を教えて自分が助けてもらう作戦」から「敵の
基地にミュウミュウをおびき寄せ自分が助ける作戦」へと路線を変更、ざくろを命令電波で
操って、一端いちご達を退却させる。
準備の整ったマシャは再びざくろを操るといちご達を誘導し、罠にハメる事に成功する。
お膳立てが揃った所で、マシャは見事な三角飛びを披露し、いちご達の窮地を救う。
この行為により株が上がる事を期待したマシャだったが、「無茶苦茶な事をしてはダメだ」と
みんなから厳しい非難を浴びるのであった。


感想

変に萌える作画が混じってるなと思ったら、うる星時代のアニメーターさんの名が。
話の大筋はシンプルながらも、細かい所がやたらと凝っていて楽しめました。
新しくミュウミュウ達の相手をしているエイリアンですが、片や情報収集マニア(マシャへの
尋問は、要約すると楽しくて仕方なかったらしい)、片や愉快犯と、この2人も何やらあまり
マジメに戦っている様には見えにくい感じです。結果的には勝利寸前まで行きましたが。


今週のみんとサマ

・特に極端に目立った奇行はナシ


今週のざくろお姉さま

・歩鈴共々キメラアニマの触手に手こずる
・ブローチで、マシャの救難信号(と思われる)を受信する
・みんなと一緒に見え見えの罠にハマる。その中で歩鈴を介抱


今週の馬場

・タルトにババアと言い返された仕返しに「チビッコ」を連呼。ちなみに23回
・タルトを捕まえようとして、ストレートや廻し蹴りを放つ
・突然、白金から新アイテムを渡される。「今のお前なら使えるハズだ」
・キメラアニマにキックをヒットさせる


今週の子ザル

・マシャのスーパーロボット姿を妄想し、赤坂さんに呆れられる。「いやー、それもちょっと・・」


今週のいつもより目立っていた人

・マシャの凄い必殺技を妄想し、赤坂さんに呆れられる。「んー、そういう設計はしてませんが」
・ざくろお姉さまの光の鞭の存在を、きれいさっぱり忘れる
・マシャの気持ちを代弁。「いつも目立ってないから、私達の役に立ってないんじゃないかって」
・予告のメインを担当。今までで一番の長台詞の様な気がします


16話  「れたすの恋、一途な思いは図書館で


間違った視点による、あらすじ

最近変わったとか、よく笑うようになったとか言われてる、無愛想店員藤原ざくろはいちご達の
会話に混じり、れたすの恋バナで盛り上がったり、れたすを3等身で囃し立てたりとか、今まで
考えられなかった行為を当たり前の様に行ない始める。
れたすの上手過ぎる話に、「だまされてるんじゃないの?」とコメントを送るざくろであったが、
残念ながら相手はちょっと普通ではなく、だますどころかその自覚さえもない手強い人物であり、
これにはさすがの彼女も居合わせたその場で言葉を詰まらせるしかなかった。
相手の動揺の隙を突いて千載一遇のチャンスに突然躍り出てきたキメラアニマ達は、ありそうで
なそさうな内容の本を全く抑揚のない口調で朗読し始める。
あまりのつまらなさに酩酊状態に陥ったざくろ達をさらにその場を凍りつかせる寒いダジャレ
攻撃でトドメを刺しに行くが、これは返って寒いダジャレ好きな れたすを元気付ける結果となり
怒涛のレタスラッシュの攻撃でキメラアニマは全て殲滅させられてしまう。
救われた礼を言いつつも、自分たちとは感性の違う事を心配する歩鈴たちに対し、れたすは
「あたしは大丈夫ですから」と、まだ涙の止まらない笑い顔のまま答えるのであった。


感想

大筋はおおよそ解かり切っているので、その過程をどう綴るかと言うお話でしたね。
オーソドックスながらも気配りの効いた作りで、今まであんまり目立たなかったり、そんなに
役に立たなかったりしていた彼女の汚名も充分に挽回 できたと思います。
ゲストキャラの江戸紫さんは例によってあんまり普通の人ではありませんでしたが。
彼は親切過ぎる人なんですね。図書館にいたオジサンの目から見てもナンパにしか見えない
のに、本人にはその行為に対する自覚はあまり無いみたいですし。
そのクセ、彼女の言う「周りの人」 の存在には敏感なんですけど。

今回のキモは、彼女が江戸紫さんの悩みを聞くシーンにあります。言うまでもなくこのシーンは
彼女がツラい事や悲しい事しか受け取ってこなかった友人ではなく、それ以外の事を分かち
合える友人を手に入れている事を表わしています。
自分の事のみを基準に考えてしまっている点は何ら3話と変わってはいないのですが、少なく
とも話に支離滅裂さがなくなっただけでもこれは大きな進歩と言えます。
何はともあれ、ざくろお姉さまの新境地・・・・・じゃなかった、れたすちゃんの新しい世界に乾杯
なのです。


今週のみんとサマ

・れたすの彼氏を想像。ちなみに皆、自分のタイプ を勝手に当てはめていた模様。
・れたすの経験値不足を指摘。「解ってないですわねえ、普通に考えて好きでもないのに
  プレゼントなんか渡さないでしょう?」  残念ながら相手は普通ではなかった模様。
・いちごのイヤミに「雲の上の存在なざくろお姉さま」の妄想でトリップして対抗する。
・例によってトリップしたまま戻ってこないいちごを置き去りにする。
・キメラアニマ4体を倒す。ただし今回の敵は戦闘よりも情報収集が主目的と思われる。


今週のざくろお姉さま

・いちごに召喚され、腕組みをしたまま上半身を微動だにさせず走り寄って来る。
・いちご達と一緒になって、れたすの恋バナで盛り上がる。ただしコメントは やや辛辣。
・いちご達と一緒になって、れたすを囃し立てる。しかも3等身で。
・れたす以外の皆と一緒になって、敵の催眠攻撃に陥落する。


今週のお前は本当に覗きが好きだな

・れたすの様子がいつもと違うのに度々気付く。
・みんとにイヤミを言われた仕返しに、自分も男関係のイヤミを言い返す。
・例によって青山君との妄想にトリップ。ただし今回は少々いつもと違う方向へ。
・タイミングよくれたすを救出に現れる。台詞から判断するにしっかり尾行していた模様。


今週のバナナは彼氏に含まれますか?

・れたすの恋バナで度々盛り上がる。「アツアツのラブラブなのだー」


今週のフラメン子

・図書館にて背の届かない所にある本 を親切にも取ってもらう。ただし本当はその隣の本。
  ちなみに好きな本は外国の写真集らしい。多分スナメリの習性とは関係ない、と思う。
・いちご達に突つかれ、三度顔から湯気を噴く。
・かつての友人達をレーシングカー並みの脚力で振り切る。
・夜中に奮起して、弁当を作り出す。 腕前はなかなかの様だが図書館に持ち込むのはどうかと。
・レタスラッシュと言う名の水芸でキメラアニマを殲滅。動揺してるのバレバレでんがな。


17話  「蒼の騎士、おまえは俺が守る!


間違った視点による、あらすじ

桃宮いちごに対する権利をめぐって、青山雅也と白金稜が衝突。事態を収拾すべく、れたすは
両者の話し合いを持ちかけるが、白金から「それが出来る位なら、おまえ達は必要ない」と厳しい
口調で断わられてしまう。
赤坂さんが白金サイドについたのを見て、れたすは青山を応援。みんとと歩鈴を仲間に引き込み、
夏の暑さでボケてるいちごに不安を感じつつも、彼女を青山と引き合わせるように根回しをする。
世話焼きの甲斐あって、思惑通りにいくかと思われたその時、ボケが昂じたいちごは自宅の二階
から飛び降りパジャマのままで町中を走り回ると言う奇行をおっ始める。
恋のアドバイザー藤原ざくろ不在のピンチに奮起したみんとは青い戦士に変身。道中突然ふって
わいたキメラアニマを蹴散らすと、いちごを連れ戻しに駆けつけるのであった。


感想

てっきり2ケ月は干されるモノだと思っていただけに、早々とキッシュの謹慎が解けたのは
意外でした。で、早速やる事はと言えば、相も変わらずいちごのナンパ。パイの言うとおり
実に単純ですね。
しかも、3人で協力しろと言われてたハズなのにコイツのやってる事は誰がどう見ても単独
行動そのもの。どうやら全く懲りてない様子で安心いたしました。
やっぱり彼はこうじゃなくっちゃ。


今週のみんとサマ

・白金に尋ねられ、ざくろのスケジュールを即答。「写真集の撮影でグァムですわ」
・本人のいない所でもイヤミを言う。「あら、ナントカは風邪ひかないって言いますけど」
・厨房の中でも、いつもの通りに茶をすする。
・見舞いで長居をしようとする歩鈴を連れ帰る。子供の扱いはなかなかの様に思われる。
・キメラアニマにサッカーボールキックを放つ。


今週のざくろお姉さま

・エイリアンの気持ちを代弁。とは言え、彼らを擁護する気はないらしい。


今週のガンバった人

・後ろを向いたまま、新幹線並みのスピードで横断歩道を渡る。
・デートに誘われ、文字通り浮き足立って仕事をする。「まるで幽体離脱ですわ」
・ゴキゲンな様を白金に指摘される。ハナ水たらして深刻ぶるが、説得力ゼロ。
・いちごをかばおうとするマシャに理屈の通らないフォローを入れる。
・ネコパワーなしで二階からダイブする。


今週の洗いグマ・・・もとい、サル

・凄い量の泡を立てて、皿洗いをする。
・青山君の見舞いを恥ずかしがるいちごに「パジャマもセクシーなのだ」とフォローらしきモノを
  入れる。なるほど、道中そういう会話 をしていたのか。
・公園の噴水で水浴びをしようとする。


今週のお前もホントに覗きが好きだな

・エイリアンとの話し合いを提案。白金いわく「それが出来る位なら、俺達は必要ない」
・偶然通りかった、いちごのデートを覗き見。これまた偶然通りかかったみんとと歩鈴を凄い勢いで
  物陰に引き込む。何やら人の色恋沙汰にはやたらと熱心な模様。


18話  「真夏の恋!いちごのハートはゆ〜らゆら


間違った視点による、あらすじ

いちごがナンパされるのを邪魔しに現れた蒼の騎士は、下半身だけ半ズボンというアンバランスな
扮装をしている理由をキッシュに詰問されるが、まさか「急ごしらえの衣裳だったので予算が間に
合わなかったから」だとは言えるハズもなく、黙秘を続ける。
シカトされまくったキッシュは、キレて駐車場の車に対し破壊行為をおこない始める。
この様な非行少年といちごをつき合わせてはならないと判断した蒼の騎士は、いちごを抱えてその
場から離れる。予想外のいちごの重さに「やっぱ改造した時に取り付けたミサイルのせいかな」とか
「調子に乗って八千馬力もつけたのがいけなかったかな」とか考えたが、やはり言えるワケもなく
黙秘をしたまま彼は現場を後にする。
騒動の後タイミングよく姿を現わした事に対し、白金は歩鈴から疑いのまなざしを向けられるが
「ついさっき思い付いての行動だった」などとは言えるハズもなくシラを切りとおす。
そんな彼らの微笑ましい様子を、ざくろは温かいまなざしで見守るのであった。
それでも合点のいかない歩鈴は、金髪に浅黒い肌の扮装でいちごの周辺をウロチョロし始める。
その結果、彼女はいちごの脳裏に強く自説を印象付ける事に成功する。
恥ずかしい正体がバレるのを恐れた白金は、いちごに対してアクションを起こすのであった。


感想

ざくろお姉さま大活躍。一人になると途端に強くなりやがります、この人は。
さて今回、白金並みに寡黙な蒼の騎士にシカトされまくってたキッシュ君。彼は今まであんまり
ディープブルー(呼び捨て)の事を尊敬している様には見えなかったのですが、まさか本当に
そうだったとは。四六時中いちごの事ばかり考えているワケではなかったのですね。
だんだんキャラとしての魅力が出てきたように思えます。


今週のみんとサマ

・ミントーンアローで一匹だけキメラアニマを倒すも、圧倒的な数に押される。
・パイに向けて矢を射るも、片手で弾かれてしまう。流石に当たれば刺さる様だが?
・ざくろお姉さまとの連携プレーを披露。ミントーンアローでタルトの注意を引き付ける。
・キッシュ一人を4人で集中攻撃。飛ばされはしたものの、何とか耐えたキッシュは凄いかも。
・蒼の騎士との遭遇時、勝手な事を言ってる歩鈴にツッコミを入れ漫才に仕立て上げる。


今週のざくろお姉さま

・みんと達の世話を焼くためだけにグァムから帰還。
・ノリノリのテーマ曲に乗り変身。ムチの一振りで敵を一掃し、オイシイ所を一人でかっさらう。
・みんとの攻撃をオトリにし、キメラアニマを根こそぎ退治。またもやオイシイ所をかっさらう。
・カフェミュウミュウにて、珍しく饒舌な白金の様子に気付く。


今週の意外と重かったりオモチャだったりする人

・キッシュ達3人にマトモに必殺技を浴びせる。
・白金らしき人物と何度もエンカウント。ほとんどそのまんまなのから全然違うのまでピンキリ。


今週の迷探偵子ザル

・レタスと2人でキメラアニマを12体程倒す。結界を使わなかった辺りが、所詮はおサルか。
・蒼の騎士の正体を迷推理。ハヤタ隊員じゃないんだからさあ。
・れたすと一緒に探偵ゴッコ。ホームズを気取った扮装でいちごのデートを尾行する。


今週のヒゲメガネ

・迷推理が外れて泣きじゃくる歩鈴に、なぐさめにならないフォローを入れる。
  さっき違うと言ったのは、どこのどなた様でしたっけ。
・真夏にコートで黒ずくめ。おまけにヒゲまでつけた扮装で、いちごを尾行する。


19話  「優しさの力、海の深くに願いよ届け


間違った視点による、あらすじ

夏季休暇で海に来ていたいちご達は、いるかと言う少女がいじめられている現場に遭遇する。
「歩鈴と言う名前なのに美味しくない子がいるんだから、いるかと言う名前なのに泳げない子がいても
おかしくないじゃないか」と説得を試みるが不躾なガキ共に、鬼だババアだとののしられてしまう。
とりあえずいじめっ子達を追い払う事には成功したものの、鬼とババアの集団に怯えるいるかを、
れたすが面倒見る事になる。
共に水恐怖症な彼女達は、共感からスキンシップをはかる事に成功するが、調子に乗ったれたすは
「思い切ってやってみれば、もしかしたら泳げるかも知れません」といきなり寝ぼけた事を言い出し
海にダイビングを敢行。案の定おぼれてしまい、いるかから「ダメなヤツは何をやってもやっぱりダメだ」
との烙印を押されてしまう。
その夜、「今の私じゃ力不足なのでしょうか」と悩むれたすに対し、白金は「その通りだ。要するに精進が
足りん」などとは口に出さずに遠回しに欠点を指摘する。
翌日、キメラアニマの襲来により嵐が発生。戦いの最中、先日のクソガキ共(いちごビジョンによる)が
波にさらわれるのを見て、いちごは「こう言うのを何て言うんだっけ、因果応報?」とかホントに大変な
状況を無視して、どうでもいいことわざを思い出すのに夢中になる。
「波にさらわれた事のない人には、波にさらわれた事のある人の気持ちはなかなか解らない」と考えて
いる、いるかは居ても立ってもいられなくなり何の装備も無しに救助活動を敢行、よせばいいのに
れたすまでもが嵐の海に飛び込んでしまい、案の定まとめて三重遭難するハメに陥る。
走馬灯が脳裏をよぎる中、白金のアドバイスを思い出したれたすは、ネコ耳やオオカミ耳ならず
スナメリ尻尾を出す事を思い付き、見事に泳ぎの弱点を克服、いるか達の救助に成功する。
ナイスアイディアを示す100w電球が灯った彼女は仲間にそれを見せびらかし、そんな地球文化の
表現方法を知らないパイ達がたじろいだ隙にキメラアニマを倒すきっかけを仲間に与えるのであった。


感想

またもや、れたすの主役話。突然目立ち始めて一体どうしたのでしょうか。人スナメリと言うのは
珍しいパターンですが、哺乳類同士な分、人魚よりは無理のない組み合わせなのかも知れません。
一見、何の脈絡もなくいきなりパワーアップしやがった話の様に見えますが、それは気のせいと言う
事にしておくのが、ミュウミュウの正しい楽しみ方なのでしょう。
今回のゲストキャラのいるかちゃん、彼女は劇中でハッキリ述べている様に問題なのは水への恐怖
心であって、技術そのものは嵐の海の中で人を抱えて泳いでしまえるほど高い様ですので歩鈴達の
指導は特に必要なかったみたいですね。
ですから、彼女が何かに怯えている事を感知し、まず水に顔をつける事から問題を解決しようとした
れたすのアプローチの仕方は妥当だったと言えるでしょう。希望的観測のみで入水自殺を行なって
しまう、ドリーマーな所はさておいて。
そんなれたすが掴んだ、白金が言う所の「きっかけ」とは、ホントベタですが子供を助けたい一心
だったのでしょう。ざくろお姉さまをも手こずらせたキメラアニマの包囲をドリームではなくあっさりと
突破しちゃってましたから。
ですから、いちご達は自信を持って 「大丈夫、きっとやれるわ!」と断言出来たのです。


今週のみんとサマ

・「インコになったからってカラオケも上手くはなりませんものね」  歌唱力は人並みと言う事か?
・いちごにクリティカル。「全く最近のガキは。(いちごが)鬼だなんて」  「ババアですわ」
・キメラアニマの攻撃をよけ損ねて飛沫を浴びる。さらに文句を言うヒマもなく追い回される。
・キメラアニマの電撃をくらい、歩鈴共々レントゲンになる。
・もっともらしい理屈をつけて自分を納得 させる。キメラアニマどころか、パイ達もたじろいでマスけど。


今週のざくろお姉さま

・水着姿で民衆の注目を集める。
・オオカミの耳を出し、いちご達をからかう。「食っちゃおうかな」
・いるかを激励。れたすとは逆に実力主義な一面が垣間見えます。
・一見無意味な行動に走るれたすをフォロー。「泳げる人には泳げない人の気持ちは解らないものよ」
・キメラアニマのツッコミをするみんとに付き合う。「多分、アメフラシだと思うわ」
・歩鈴達を置き去りに、キメラアニマの攻撃をかわす。視線から判断するに早めに気付いていた模様。


今週の鬼.ババア

・スチールを交えて、スナメリ等の解説を行なう。
・カフェミュウミュウ特別出張サービスのオードブルを振る舞われ、ネコ耳を出す。
・キメラアニマの自慢をするタルトにあきれる。「何ソレ、大きくしただけじゃん」
・そのバカにしたキメラアニマ達に苦戦。チャンスが来ると仕返しとばかりに一斉攻撃を指示する。


今週のサルの脳みそは美味いらしいぞ

・アヒル型の浮き輪でサーフィン。ご期待通りに波に飲まれる。
・相変わらず、サルとライオンとをカン違いして覚える。
・両手にフォークを持ってオードブルを食す。相変わらずテーブルマナーは眼中な模様。


今週のなんだこの光は

・カナヅチが発覚。16話で言った通り、海を見るのは好きらしい。
・岩礁で水に顔をつける練習を行ない、ナマモノ相手にトラブルに見舞われる。
・無謀にも飛び込みにチャレンジ。案の定おぼれて海に沈む。いるか曰く「大胆な飛び込み」。
  厳密には、飛び込もうとした所を波にさらわれたと言うのが正しい。
・テーマ曲に乗り、いちごより見事なクロールを披露する。


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