超獣戦隊ライブマン45話〜最終話


45話  「アシュラ逆転一発勝負」


あらすじ

ビアスはついにアシュラに見切りをつけ、ケンプとマゼンダ、どちらかが千点頭脳になるように
2人をけしかける。
用なしと見なされ噴飯したアシュラは、手段を選ばない作戦として、あらゆるコンピューターから
知識を吸収し始める。
その影響による都市機能のマヒに遭遇した丈は、仲間と合流しようとする最中に、不審なトラック
を発見、中から現れたアシュラや頭脳獣ハッカーヅノーと戦闘になる。
一瞬で最もダメージを与える攻撃を割り出せる能力を身に付けたアシュラは、ライブマン達を圧倒
し、ケンプ達を挑発する。

(おそらく敗走した)勇介達は、丈の言葉に勇気づけられアシュラと再戦、またもや一方的に圧倒
されるが、力尽きるまで戦おうとするイエローの姿勢を見て、何かを悟る。
突然仁王立ちで歩み始めたレッドは、今までとはうってかわってアシュラの攻撃を全く寄せ付けず
に目前まで迫ると、彼を一発で殴り倒す。コンピューターは人間の勇気までは計算する事が出来ず、
そのため頭で戦うアシュラに勝ち目はなくなっていたのである。

シュラー三人衆を失ったアシュラは、手段に確信を得るべくハッカーヅノーに命令し、自分の成績
を調べさせるが、一点たりとも点数が伸びていない事に愕然とする。
必死になって再度ハッカーヅノーに命令したアシュラは、偶然千点頭脳の秘密を覗き見る事になる。
身の危険に晒されたビアスは、トラックめがけてビームを放ち、ついにアシュラを始末する。
だがしかし、ビアスの命令で動くハッカーヅノーに苦戦しつつも勝利を収めた勇介達の前に、
死んだと思われたアシュラが、人間・毒島嵐の姿で現れる。
ビアスに殺されかけた嵐は、彼への報復を叫ぶのであった。


総論

アシュラリタイア編。他の幹部とはちょっと違う2週連続の特別待遇です。
根性論はさておき、アシュラの目的が真の天才になる事から、いつの間にか点数そのものにすり
替わっているのが何とも滑稽です。目的があさっての方向に向かっているから当たるモノも当たら
なくなる。だからそれが解かってしまえば怖くもなんともない、と言う事なんでしょうねえ。


見所

・「アシュラは案外やるかも知れんな」

などと言いつつ、彼に一点たりとも与える気がないのは見ての通り。確かに数字は正直ですね、
ビアス様。

・アシュラの攻撃をモノともしないレッド

もしかして、スーパーライブロボの強さの99%は根性による物だったりするとか?

・「その千点頭脳をどうするのだ!」

と、ここまで読んだ所でアシュラはビアスに始末されかけるのですが、それにしてもいちいち
こんなデータを記録しておかなくても・・・。大天才でも、やっぱメモは必要なんでしょうか?


46話  「オトコ嵐!最後の戦い」


あらすじ

アシュラは、答えが2ケタの足し算を解く事が出来ない元の嵐に戻ってしまった。
ビアスは、残されたケンプとマゼンダどちらかが千点頭脳になる様、2人に期待を寄せる。
ケンプは頭脳獣バトルヅノーと共に地上を攻撃、激怒して病院(のハズ)を飛び出してきた嵐と
それを追いかけてきた丈達と相まみえる。
ライブマンと嵐はバトルヅノーの猛攻になす術もなくふっ飛ばされ、散り散りになったメンバー
のうち、丈と嵐は教会で懺悔をしていた(と思われる)豪に救出される。
襲いくるボルトの攻撃を前に、丈は彼を心配しひき止めようとする豪を励ますと、戦いに飛び
出していく。
再びまみえたバトルヅノーに翻弄される丈に対し、何も出来ない事を悔やむ豪の肩を、気絶から
目覚めた嵐が叩く。彼はなぜか足し算の答えを尋ねると満足してうなずき、ビアスへの落とし前
をつけるため、丈のピンチを助けに行く。
バトルヅノーとの一騎打ちに挑む嵐だったが、力及ばず昏倒、コロンに回収されたライブマン達
が後を継いで戦うものの、彼らもまたいいように翻弄される。
その時、嵐がダイナマイトを体にくくりつけて復帰、特攻をかけて頭脳獣と共に爆散する。
巨大化した頭脳獣に対しライブマン達はライブボクサーで応戦、苦戦しつつも嵐のために奮起し
勝利を収める。
戦い終わり、嵐の死に思いをはせる丈達は、ガレキの中から子供の書いた作文を発見し、
人を虫ケラの様に扱うボルトの所業に憤りを感じるのであった。


総論

要約すると「あ、死んだ」だけで終わってしまう話なのですが、話の密度は濃ゆい濃ゆい。前回の
テーマの反芻と次回以降のストーリーの伏線がこれでもかと言わんばかりに詰め込まれています。
最高傑作の頭脳獣がダイナマイトごときで木っ端微塵とは、何とも不甲斐無いのですが、プライド
のないケンプの頭脳獣では嵐の全身全霊をかけたプライドにかなうワケがなかったと、おそらく
そういう事だったのでしょう。


見所

・「俺はいつも根性だけで戦ってきた。そしていつも切り抜けてきたんだ」

結果が見えてしまう事柄に対し動けずにいる豪を励ました際の丈の台詞。正に前回の彼がそう。
もっとも、なんとかしたのは勇介の方でしたけど。

・「豪、4+8はいくつだ?」「12だけど、なぜそんな事を?」「答えを知りたかったんだ」

豪が本当に何も出来ないのか、自分はさっき負けたビアスの頭脳獣に勝つ事は出来ないのか、
おそらくそれを確認したかったのでしょう。その答えは、彼を勇気づけるのに充分な物だったと
思われます。だからこその「俺達」だったのではないでしょうか。



47話  「千点頭脳!マゼンダ!!」


あらすじ

マゼンダは夢を実体化するシステムでヅノーベースから幽霊ヅノー達を出現させ町を破壊する。
駆けつけたライブロボに対し、幽霊ヅノー達はアクムヅノーに合体、実体のない体を利用した
攻撃でライブロボを苦しめる。
コロンの乗ったライブボクサーが加勢しスーパーライブロボに合体するも、アクムヅノーに敗北。
地上に放り出された勇介たちに、なおもアクムヅノーの追撃が迫る。

そこに現われた尾村豪は、アクムヅノーへ指令を送るマゼンダに対して、ビアスの目的を告げる。
目覚めたマゼンダは、動揺しつつもビアスの甘言に誘われ、自らライブマンにトドメを刺すべく
地上に向かう。
重火器で勇介たちを攻撃しマゼンダはついに千点頭脳となるが、千点頭脳を回収に現われた
ガッシュに早速命を狙われる事となる。

ガッシュの追跡を豪が体を張ってくい止め、レッド達も必死で食い下がるが、健闘むなしく追い
つめられたマゼンダは、自らの体を100%機械化して千点頭脳を消滅させてしまう。
ビアスの怒りを受け、瀕死となったマゼンダは悔恨の念と別れの言葉を述べて爆散する。
マゼンダを助けられなかった事を悔やむ豪に対し、勇介達は、彼女が最期に改心したのが
せめてもの救いだと語る。
唯一の弟子となったケンプは、ビアスの前で謎の高笑いを浮かべるのであった。


総論

おそらくマゼンダはずっとビアスには半信半疑だったのでしょう。少なくとも千点頭脳になった
その先、誰が何のために使うのか全く知らされていない事には気付いていたハズです。
そうでなけりゃ、わざわざワンタッチで100%機械化なんて用意のいい事していませんね。
実際、41話で豪が勇介達と会話していた際、ケンプをわざわざ牽制して立ち聞きモードに
入ってましたし。
そしてそれは、ビアスに突きつけられたナイフを目の当りにした瞬間、如実に顔に表れますが
残念ながら豪の忠告は、証拠としてはやや弱い物であったため、何より彼女がケンプを出し抜く
独占欲を選んでしまったがために、不幸な結果に終わってしまいます。
いまわの際に欲から解放される瞬間を持てたのが、勇介達の言う様に、せめてもの救いだったの
かも知れません。
あと忘れていけないのが、今回のもう一人の主役、尾村豪。長年彼を苦しめて来たモノ、自分に
足りない何かを受け取った豪は、今回初めてハッキリとビアスに反抗します。
隠れサブタイトルを付けるならば、こっちの方が「透明人間豪の告白」と言えるでしょう。


見所

・ひたすら負け続けるライブマン達。

   幽霊ヅノー相手にライブロボ手も足も出ず。
>スーパーライブロボの必殺技をアクムヅノーに放つも、幽霊化され無効。
>マゼンダの内蔵火器による攻撃を受け、わーわー声をあげ何度も吹っ飛ばされる。
>マゼンダを追うガッシュの前に威勢良く立ちはだかるが、あっさり全滅させられる。
>ガッシュにレッドが食い下がるが、あまり勝負にならず。
幽霊や死神では相手が悪かったってのもありますが、ここまで完璧に負けまくったヒーローも
珍しい気がします。
結局、有効打と言えるのはライブボクサーの不意打ちパンチ一発のみでした。

・やたらと頑丈な尾村豪。

ガッシュの銃弾を至近距離から何発もくらったにもかかわらず、しっかり生きていてマゼンダの
最期に立ち会っています。
偶然とは思えない登場の仕方から察するに、あらかじめ防弾チョッキか何かの準備はしていた
のでしょう、多分。
 


48話   「誕生!!少年王ビアス!」


あらすじ

ケンプはボルトを脱走し、ボフラー戦闘機に追われている所をライブマンに救出される。
だがそれはケンプの芝居で、だまし討ちに会った勇介たちは全員まとめて倒されてしまう。
この事によりケンプは千点頭脳になり、ガッシュがケンプの脳を抽出、残された体は頭脳獣
恐獣ヅノーとなる。

千点頭脳が揃ったビアスはギガブレインウェーブを発動、めぐみ達も含めた地上全ての人間
の精神を自らの支配下に治める。
ロボットであるため、地上で唯一ギガブレインウェーブの影響を受けないコロンがライブロボで
抵抗するも、ビアスの命令により巨大化した恐獣ヅノーに敗北する。

地球征服目前のその時、強引にガッシュの宇宙船に飛び乗っていたレッドがヅノーベースに
侵入、ビアスに致命傷を与えギガブレインウェーブを破壊する。
ギガブレインウェーブから開放されためぐみ達はコロンと共にスーパーライブロボを操り、
恐獣ヅノーを倒す。
衰弱したビアスは愛しいケンプの千点頭脳から若さをもらって若返ると、少年王ビアスとなる。
以下、次回へつづく。


総論

それまでの幹部達と違い、ビアスに利用される事を自ら望むケンプ。性根の小さい彼にとっては
他の者を出し抜いてビアス様の「一番」になれる事が何よりの喜びだったのでしょう。
さて、ギガブレインウェーブの成功により、勇介とコロン以外の全員が「ビアス様〜」状態となっ
てしまうのですが、この時の狂信者的演出がなかなか恐ろしいです。ライブロボから放り出され
助けを求めるコロンを、不気味な笑いを浮かべた丈たちが担ぎ上げて谷の方へとどっこいしょ。
何か別の事を連想してしまいそうで、かなりヤバい感じです。
ところで、なんでヅノーベースの間取りを知らないハズの勇介がビアスの部屋に入れたかと言う
と、ガッシュがビアスの部屋のロックを誤射してしまったからなんですね。ビアス様の忠臣たる
(前回のラストでケンプが謎の高笑いを見せた際、とっさにガッシュは間に割って入ってケンプに
銃を向けています)彼らしからぬミスです。


見所

・ケンプを助ける事に反対する、鉄也と純一

ほんの2ケ月ほど前に、命の尊さを誰よりも知ってるハズとか言われてた様な・・・。
それだけ憎しみの方が勝っていたと言う事でしょう。まだまだ青い2人です。

・「わーっはっはっはっ!バカめ、まんまとだまされおったな。」

だまし討ちに成功したケンプは、こうあざけりながら、勇介たちに指を指して嘲笑します。
この時の表情が心底腹の立つほど見事なまでの憎らしさでして、役者さんとごっちゃにして
言うのは何ですが、勇介たちがだまされるのも無理はないかなと言った演技力でした。

・「アホか、お前!」(それに対する丈の台詞)

はいそうです。彼がなぜ次回で突然ビアスから離反したかと言うと、自分がそのアホである事に
気付いてしまったからなんですね。
ただ、そのきっかけが何であるかは未だによく解かりません。
 


49話(最終回)   「大教授ビアスの崩壊!!」


あらすじ

少年王ビアスは手始めに部屋の残骸から頭脳獣デンシヅノーを作り出し、勇介を捕らえる。
ほんのお遊びとばかりにヅノーベースを大気圏内に降下させ地上を破壊し始めるが、スーパー
ライブロボ捨て身の体当たりをくらい、双方共地上に墜落する。

ヅノーベースの墜落現場にてライブマンとガッシュたちの戦闘が始まり、ブルーがビアスを追う。
ビアスを仕留める絶好の機会をつかみながらも、子供の姿に銃を向ける事が出来ず逆に追い
つめられためぐみだが、真正面からの説教で切り返す。
ケンプ達の脳が次々と動揺し始めたため、力を失ったビアスは老人に戻る。

ヅノーベースへ逃げるビアスを追ってきたレッドとの一騎打ちに敗れたガッシュは戦闘力を失い、
デンシヅノーもライブマンとの戦闘で破壊される。
ヅノーベースに戻ったビアスは、自分をを称える幻聴を聞きつつガッシュと共に最期を迎える。
爆発により転がってきたガッシュの首から映し出される過去の戦闘の記録を眺めつつ、勇介
たちは命の重さをかみしめるのであった。


総論

「僕はもっともっと勉強する。そして大きくなったらもう一度大教授ビアスになるのだ!!」
「その日を目指して、僕の勉強はもう始まっているのだ!」・・・わあ、なんて解かりやすい皮肉。
最後だと思ってかミもフタもない批判をかましちゃってます。
老人からの理不尽かつ意味不明な難題に対し、若さをぶつけて戦ってきたライブマン達よりも
若返ってるのにも拘らず、結局やる事は同じ。なんとかは死ななきゃ治らないと言うことわざが
頭をよぎります。


見所

・わざわざ大気圏内にヅノーベースを降下させる少年王様

よっぽどくやしかったんでしょうなあ。もうちょっとだったのを邪魔されたのが。
こんな事をしなければそのまま勝ってたかも知れないのに。とは言え、まさかあんな無茶な戦法で
突っ込んでくるとは思いもよらなかったでしょう。一応、発進口のある機体下部が弱点と言う
設定もあるにはあるのですが。
それはそうとこのシーンでガッシュが給仕していた赤い液体、ワインに見えて実はグレープ
ジュースだったりするとしたら何だか微笑ましい様な気もします。

・ケンプの謀反の理由

やっぱりよく解りません。おそらく勇介の性格からしてヅノーベースで磔にされてる時にもビアスに
説教をかましてたりしてたのだろうと言う気はしますが、それでは説得力が弱いです。
逆にケンプ自身に目を向けるならば、それまでと大きく変わった点は彼の目的を達成してしまった事。
余裕が出来てふと辺りを見回してみたら、俺は一体何だったんだ?と言う事ではないのかと。
おそらく彼は半分は正気だったのではないかと思います。もう半分の狂気の部分が彼を視野狭窄へと
追いやり、狂気と正気が繋がっているが故に、ビアスの魂胆を彼の中での真の天才の弟子として
仕える喜びへと置き換えてしまった様な気がします。
彼の理論では正しい事(マゼンダの場合、彼とは違い半信半疑&私利私欲)、語弊があるならあるいは
必要悪、どっち道彼にとっては必然だったから前回あそこまで出来たのではないでしょうか。

その狂気の原因が何だったのかと言うと、こういう言葉は知性を感じさせないので言いたくないの
ですが、勉強のやり過ぎで頭が一杯一杯だったんでしょうね。
早い話が何事もやり過ぎは良くないと。
 


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