超獣戦隊ライブマン37話〜44話


37話   「16歳ケンプ恐獣変身!」


あらすじ

悪の大教授ビアスは、幹部達の成績の中間発表を行なう。1000点満点中、350点でビリッケツ
と言う屈辱的な点数を与えられたドクターケンプは、命を賭けて恐獣変身計画を実行に移す。

基地の外の魚達の様子がおかしい事に気付いためぐみは、海底を捜索。大きなシャコ貝の中で
うずくまっているケンプを発見、サメヅノーと戦闘になる。

戦闘中のアクシデントにより、めぐみと共に海上に飛ばされたケンプは記憶が退行しており、
まだ科学アカデミアに入る前の16歳の状態、素の月形剣史に戻っていた。
彼を真人間に戻せるかも知れないと考えためぐみは、自分も16歳の気持ちに戻って、精一杯
剣史にぶつかる事を試みる。

剣史とめぐみが花畑で青春を謳歌していると、ドクターアシュラが彼を連れ戻しに現れる。
サメヅノーの攻撃から剣史を助けようとしためぐみは、彼と一緒に崖から転落する。
身を呈して助けられたにも拘らず礼も言わない剣史の態度に、めぐみの怒りが炸裂、力一杯
びんたをかまし、涙を流して彼に意見をまくし立てる。

めぐみの献身的な態度に感動した剣史は、ダメ人間から真人間になるかと思われたが、めぐみ
のケガを手当てしている最中に彼女のデジタル腕時計を目撃、3時50分と言う表示から350点
と言う屈辱の点数を連想し、ケンプとしての意識を思い出す。

ケンプは一目散に海へ向かうと実験を再開し、変身を遂げると大きなシャコ貝と共に浮上、
より強くより恐ろしく生まれ変わった恐獣ケンプとしての姿を現す。
恐獣ケンプの圧倒的な強さに翻弄されるライブマン達であったが、加勢に現れたサメヅノーを
集中攻撃し、大きなシャコ貝と共にバイモーションバスターで頭脳獣を倒す。

剣史を救う事が出来なかった悔やむめぐみをなぐさめる勇介達であったが、彼らには、もうやり
直す事のできない戦いの道しか残されていないのであった。


総論

正に「青春爆発ファイヤー!」な話。やってる方は大マジメでも、見ている方は大爆笑。
剣史を真人間に戻すためにめぐみが取った精一杯の行動とは、なんとセーラー服を着て青春
映画ごっこをする事。パッと見、まるで恋人同士の様にしか見えません。剣史がカン違いするのも
無理はありませんね。心がこもるのは、この後なのですが。
これで、大昔の少女漫画ならば「ひねくれ者のシャイなアイツ」、そうでなければ「電波、キモッ!」
となる所なのですが、この番組の場合は平手打ちをかまします。
おそらく、人の親切を踏みにじる行為だったのでしょう。もっとも、偉そうに見えるだけで、その実
彼はかなりの小心者の様に思えますが。たぶん、ボルトで一番プライドが高いのは、アシュラ
じゃないでしょうか。
彼は、なんだか頭を下げられる相手を求めている様にしか見えません。それこそ、彼をしばいて
青筋まで立てて意見してくれるみたいな。


見所

・デートの最中、長々とうんちくをたれてしまう剣史。

コスモスの原産地から発見者の名前と年号、化学成分に至るまでずっとしゃべり続けてます。
かなりの博識なのですが、残念ながら相手置いてけぼりだったりします。
それはそうと、この頃の彼はまだ美にはこだわってなかった模様。あの悪趣味な美意識は、
これより後に形成されたのでしょう。

・「350点・・・!350点・・・!」

熱血青春感動ドラマが一転して抱腹絶倒のギャグに。しかも、演出の都合からでしょう、めぐみの
腕時計がものすごくデタラメな位置にはめられています。

・舌打ちをする恐獣ケンプ。

頭脳獣と一緒に大きなシャコ貝が破壊されたのを見ると、いなくなってしまいます。何か、あの中
に大事なモノでも入っていたのでしょうか。
それはそうと、このシャコ貝、必殺技の照準に入ってる時にジタバタ動いてたりして、なんだか
スタッフに遊ばれてる様に見えるのは気のせいでしょうか?


38話   「動く破壊兵器マゼンダ」


あらすじ

勇介は、体の90%を機械化し、豊富な火器を身につけた生きた破壊兵器、マシーンマゼンダの
執拗な追跡を受ける。
改造パワーのあまりの凄さに恐怖症に陥った勇介は、仲間が巻き込まれるのを恐れて救援を
拒否し、敵に背中を向けて逃走する。

大声で勇介を探しに駆けつける鉄也と純一だったが、リーダーのあまりの変わり様にショックを
受け、ライブマンはもうお終いだとふてくされてしまう。
彼らと丈が口論している時、めぐみが純一のポケットから、勇介がどさくさまぎれに渡したメモを
を発見する。それは、勇介が一人で進めていた実験のコード番号を示す物であった。

頭脳獣ウルフヅノーと共に勇介を追い詰めたマゼンダは、意気揚々とトドメを刺そうとするが、
なんと全ての武器が弾切れを起こしてしまう。
実は、勇介はワザと自分に攻撃を引き付け、マゼンダが弾切れするのを待っていたのである。

しかし、マゼンダはウルフヅノーに予備の弾倉を持たせており、それによって再び勇介は窮地に
立たされてしまう。
マゼンダの全弾射撃が放たれ、万事休すかと思われたその時、仲間達が飛び出し、身を挺して
勇介をかばった。彼らは「コードナンバーYA12」こと、勇介が開発した防弾チョッキを着込んで
いたため、攻撃を防ぐ事が出来たのである。

マゼンダの猛攻をチームワークでしのぎきった勇介達はライブマンに変身、トリプルバズーカの
直撃を くらって悶絶するウルフヅノーを仕留め、続くロボ戦も、素早さにてこずりつもライブロボ
ビームからのストロングクラッシュダウンで勝利を収める。

闘い終わって、行き着く所まで行きかねない敵への感傷にひたっている所に、突然マゼンダの
ミサイルが飛来。勇介達は間一髪で難を逃れる。
ライブマンは、マゼンダ達のあくなき執念に対し、闘志を新たにするのであった。


総論

今回の話は、あまりにもマゼンダがうかつ過ぎるのですが、勇介達のチームワークとの対比が
テーマですので、彼女のうぬぼれの誇張表現としてとらえていれば問題ないのでしょう。
マゼンダと勇介達との一進一退の攻防戦と言うコンセプトは非常に楽しめましたし、マシーン
マゼンダの怖さ を印象づけるには充分な回だったと思います(勇介が仲間への危害を警戒して
いた事は事実として述べられていますし)。

弾切れしたハズのマゼンダが、最後に思いっきりミサイルを一発ぶっ放しちゃってますが、見た
感じ長距離ミサイルの様ですので、接近戦では使う事が出来なかったのでしょう、多分。


見所

・マゼンダチェーンに大苦戦するブルードルフィン

勇介いわく、弾が切れた彼女など敵ではなかったハズなのですが、肉弾戦において、ブルーは
マゼンダに翻弄されっぱなしでした。


41話  「透明人間、豪の告白」


あらすじ

車椅子に乗った尾村豪は、丈と偶然居合わせた現場でケンプの実験の巻き添えを食って
透明人間になり、そのまま行方をくらましてしまう。
(おそらく)翌朝、ビアスの命を受けたケンプと頭脳獣トウメイヅノーは豪を追い詰めると、
(多分ケンプの趣味で)彼を元の姿に戻して抹殺しようとする。

同じく豪を捜索していた丈達は彼を救出し、さらにボルト幹部総出での追跡を振り切りると、
一旦廃虚に豪をかくまい、そこで彼の口からビアスの秘密を知らされる。

逃走を再開し、再びボルトの幹部に行く手を阻まれた勇介達は、敵を足止めして、丈と豪を
安全な場所へ逃がす。
丈は、豪に必ず戻ってくるから待っているようにと言いつけると、ライブマン達の元に駆けつけ、
グリーンとの連携から武器の連続攻撃でトウメイヅノーを倒す。

戦い終わって豪を迎えに行く丈であったが、そこには彼の姿はなく、廃虚で手渡したマフラーと、
豪が持っていた科学アカデミア時代の2人の写真だけが残されていた。
悲嘆にくれる丈に勇介は、彼は豪との友情を忘れていないと告げるのであった。


総論

いつも、いっぱいいっぱいな人ですね。今回記憶が戻った彼ですが、何やら罪悪感にさい悩ま
されてる模様。そりゃまあ悪事は悪事なのですが。
とりあえずこれが彼の精一杯だと。一見悲観的ですが、救いのある話ではありました。

それはそうと彼が見たビアスの秘密とは、プライベートルームで自分の若かりし頃の写真を眺め
名前入りで整然と並べられた脳みそコレクションの中央に陣取り、一人で悶絶している姿だった
りします。
何と言うか、変態そのものですな。豪は恐ろしいと言っていますが、本当は気まずくて今まで誰
にも言えなかったのではないかと感ぐりたくなります。


見所

・ケンプの(豪発見の)報告を受け、激怒するビアス

そんなに都合の悪い事ならば、ちゃんと先に始末しておけよと言う気もしますが、真の大天才の
ビアス様の事ですから、21話までの展開はおおよそ予定通りだったのでしょう。
それはそうとビアス様のワイン、手元を離れるまでは赤だったハズなのに、ケンプに浴びせた
瞬間、白に変わっちゃってます。さすが真の大天才の召しあがる物は、ひと味違いますね。

・「構わないでくれ、僕なんかもう死んだっていいんだ!」

ブッチーからの逃走の際に豪に放った、まるでこの世から自分の姿が消えるのを望むかの様な
この台詞、自分を押し殺してしまう(19話参照)習性が染み付いてしまっているんですね。
人間、根っこの所は小学生の頃と大して変わらないのかも。

・トウメイヅノーの透明攻撃に苦戦(?)するライブマン達

どうやら豪の衣服は本当に消滅させる事ができるらしいトウメイヅノーの攻撃をライブマン達は
必死こいてかわしまくりますが、その実、彼がした事と言えばそこら辺の木を透明にしてボルト
幹部達の邪魔をしただけだったりします。
あまりの間抜けさに怒った恐獣ケンプが彼をどついてからライブマンに挑みかかろうとしますが、
今度は衣裳が邪魔で自分が木の間を通れない始末。しかも後ろではアシュラが目を回してるし。
イエロー抜きでも、今の彼ら相手なら勝てたのでは?


42話  「ビアス宇宙からの挑戦」


あらすじ

(前回からの引き)ケンプ達の作戦が失敗に終わったその頃、ヅノーベースで怒りに打ち震える
ビアスが突然倒れる。
彼は、ガッシュに連れられヅノールームに入ると、誰も部屋に近づけぬ様、見張りを命ずる。
ヅノールームの脳みそ達からエネルギーを補給しリフレッシュしたビアスは、頭脳獣ボンバー
ヅノーを作り出して鉄也を襲わせ、受信装置(と思われる物)を介した、完成間近なギガブレイン
ウェーブでの洗脳に成功する。

ビアスに操られた鉄也は、ギルドス&ブッチーの所へ勇介達をおびき寄せ、戦闘による純一の
負傷のドサクサに紛れてボンバーヅノーをグラントータス内に導き、一緒になって基地の要所へ
爆弾を取り付け始める。
鉄也の様子がおかしい事に気付いた勇介達は、捜索の結果、鉄也の作業現場を目撃し、そして
彼が謎の電波で操られている事を、コロンのセンサーにより感知する。

追い詰められた鉄也は、仲間に銃を向け爆弾のスイッチに手をかけるが、亡き兄の事、命の
大切さの事を仲間から説得され、命令との板挟みに 苦悶、倒れた拍子に受信装置が外れ、ビアス
の支配からの脱出に成功する。

戦闘中、ライブマン達は、基地内での自爆を目論むボンバーヅノーを緊急シューターに押し込め、
誰もいない造成地に射出し難を逃れる。
敗れたビアスは老人の姿になりつつも、あと1つの頭脳を揃え必ず全人類を支配してみせる事を
誓うのであった。


総論

ビアスのおおよその目的が明かされ、終焉に向けてストーリーが動き始めます。
人の弱みにつけ込む(表面的には愉悦心をくすぐる)彼の手法は非常に強力なカリスマ性を発揮
する反面、自ずから限界が生じます。
彼の手管はバカにしか通用しないので、それでは人類全体を支配する事は不可能なのです。
彼が望む世界は、何があってもイエスと答えるバカしか住まない世界なのですから。
だから最終的には無理矢理にでも言う事を聞かせるシステムが必要不可欠なんですね。
ギガブレインウェーブの原理はさておき、今までのワケの解らない作戦にもちゃんと理にかなった
動機があったと言う事でしょうか。さすが真の天才の考える事は一味違います。

次回からは完全にボルトが主役になります。おかげでただでさえ出番の少ない鉄也達の存在が
かすむかすむ。あと5話くらい余計にあればちょうど良かったんでしょうけどね。


見所

・突然の停電にどよめくボルト幹部達

ギガブレインウェーブの受信装置を破壊された際、不正な終了がマズかったのかヅノーベース
全体のシステムがダウンしてしまいます。
ビアス不在の折のアクシデントにボルト幹部達は大あわて。特にケンプは27話同様、不安で
しょうがない様子。
でもブッチーは見えてないとでも思ったのか、ちゃっかりビアス様の玉座に腰を下ろしちゃいます。
直後にアシュラにどつかれてましたが。


43話  「怪!?ギルドス最期の姿


あらすじ

老人になったビアスは脳みそ達から若さを補給し復活。最後の千点頭脳を手に入れるべく、弟子
達の成績をモニターに映し出し彼らに発破をかける。
そんなビアスに突然ギルドスが非難を浴びせ始める。ビアスの正体は実は地球人であり、そんな
ちっぽけな存在が広い宇宙の天才の上に立つのはおこがましいと言うのである。

ギルドスは自分の優位性を証明するため、ガッシュの手を借りずに、ギルド星人の不滅の生命を
使った頭脳獣ギルードヅノーを作り出すと、最初のターゲットとして純一に狙いを定める。
松葉杖の少年、翔とその姉、由紀の姉弟の面倒を見ている所を襲われた純一は変身して戦闘、
辛くも勝利するが、ギルドスのエネルギーを受けて再生した頭脳獣との再戦に敗北する。
仲間の救援 により難を逃れた純一だったが、落胆した翔たち姉弟に見限られてしまう。

立ち去ろうとした翔をギルドス達が人質に取り、純一との決闘を要求する。
純一は、かつての自分と同じ境遇にある翔のために決闘に赴き、倒しても再生してくる敵に何度
も立ち向かい、少年に諦めない姿勢を教え込む。

決闘を見守っていた勇介達はタイミングを見計らって飛び出しギルードヅノーを破壊、ギルドスは
頭脳獣を再生すべくエネルギーを送り込もうとするが、突然身体に異常をきたし、火花を散らし
ながら内部から部品を飛び出させ、崩壊し始める。

ギルドスの正体はケンプ達の競争相手としてビアスが作り出したロボットだったのである。
自分の正体に愕然とするギルドスは、ビアスへ疑問の言葉を投げかけながら崖から転落して
爆散する。
勇介達は、彼の残骸を拾い集めつつ、ビアスの陰謀に底知れぬ恐ろしさを覚えるのであった。


総論

宇宙規模の天才かと思いきや、全て自作自演だったと言うのは、なんだかスケールがいきなり
小さくなった様にも見えますが、ビアスの真の恐ろしさは狡猾さの方にありますので、むしろ一人
でここまでの世界を作り上げた手腕の方を誉めるべきでしょう。

今回は一応は純一が主役の話で、ギルドスの死はあくまで彼にとっては突発的なアクシデントに
過ぎないのですが、そんな事は忘れてしまう程の強烈なインパクトを与える話でした。


見所

・「冗談じゃねえ!そんな成績消してもらおうじゃねえか」

ビアスに突然食ってかかったギルドスの台詞。注目したいのは以後に続く言葉が全て正論である
事。ビアスの採点方式ですが、どうも劇中では基準がハッキリしないんですよね。
彼の一言で勝手に上がったり下がったりしてますから、おそらく千点頭脳のボーダーライン以外
は全てビアス様の気分次第なのではないかと思われます。
ギルドスの意識がどこまでビアスの支配下にあるのかは解らないのですが、今回の謀反もビアス
様にとっては予定のうちに入っていたのでしょう。
今回のギルドスの役割は見せしめです。無様な死に様を見せる事で、正論を吐く事は恥ずかしい
事だとマゼンダ達に思わせる効果を狙ったのでしょう。彼女達を囲い込むために。


44話  「ブッチー涙の大暴走!!」


あらすじ

ギルドスの事件にショックを受けたブッチーは自らの体を調べ、自分もまたギルドスと同じロボット
だった事を知る。ジブチ星人としての記憶はビアスが与えた物であり、彼らはケンプ達の成績を
上げるために存在していたのである。
ブッチーの体をリモコン(らしき装置)で自在に操れるビアスは、彼を脅迫しボルトのために働き
続ける様に命令する。

やぶれかぶれになったブッチーは頭脳獣ボーソーヅノーと共に暴走して街を破壊、止めに入った
ライブマン達を気迫で圧倒するも、ボーソーヅノーの誤射を受け機械がショートし、彼の体も
ギルドスの様に崩壊し始める。
悲嘆にくれるブッチーは、偶然ラジオの音楽を耳にし、戦いを忘れて踊り出す。そんなブッチー
にアシュラは跳び蹴りをくらわし、彼が300点減点された事を告げ喝を入れる。
再び暴走を始めるブッチーに対し、めぐみはキーボードを手に現れ、一緒に思い出の海で踊る
様に説得する。

その結果0点を付けられたブッチーは、彼をスクラップにしようと目論むアシュラに狙われる。
ライブマン達に守られながら逃走するブッチーだったが、ついにビアスの手が下され力尽きる。
死を悟った彼は、ビアスへの怨嗟とめぐみへの感謝の言葉を口にすると、人を遠ざけ爆散する。
ブッチーの死を侮辱するアシュラに、めぐみの怒りが爆発、ライブマン達はボーソーヅノーに
苦戦しつつも、ブッチーのために勝利をものとする。
戦い終えた彼らは、ブッチーが願った世界を取り戻すために、ビアスを打倒する事を誓い合う
のであった。


総論

ある日突然、自分がそれまで思っていたのとは全然違う姿だと知ったら・・・。
おそらくそれは想像以上の恐怖を与える事でしょう。何しろ、それまでしてきた事が全部パア、
あたかも自分の全存在が否定されたかのごとき錯覚に陥るに違いありません。
解かりやすく茶化すなら、何もかも全てが「でもロボットなんだよな」の一言で済まされてしまう
のですから。
そりゃあヤケクソになるのも無理はない。尤も暴れた所で何の解決にもなりはしないのですが。
結局彼は何がどう転んでも最終的にはスクラップになる運命だったのでしょうけど、ほんの一時
だけでも意志を汲み取られる機会が持てた事は幸いだったのかも知れません。


見所

・「めぐみさん、危ない!」(シュラー三人衆からめぐみをかばうブッチー)

とてもついこの間、殺る気満々で豪を追いかけまわしてた奴の台詞だとは・・・。
まあ今回は、いいとか悪いとかじゃなくってブッチーと言う一つの存在に重きを置いた話なんで、
いちいち気にする問題ではないのですが。
ついでながら、この話でも少し前まではめぐみの事を呼び捨てにしてます。

・「真の天才としての名誉と、栄光!それに決まっているではないか」

過酷なサバイバルレースを繰り広げる彼らへ投げかけた、めぐみの疑問。それに対するアシュラ
の答えがこれなのですが、答えと言うにはあまりにも抽象的過ぎます。
あえて訳するなら「ビアス様に誉めてもらえるのが嬉しいです」って言ってる様な物で、おそらく
彼らはそこから先は何も知らされてないんですね。


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