超獣戦隊ライブマン22話〜30話


22話   「宇宙カラオケ名人登場」


あらすじ

めぐみは、スターめざしてピアノの練習をしている少女、久美子と出会う。
その頃、カラオケ屋にジブチ星人ブッチーと頭脳獣ギターラヅノーが出現、子守り歌をデュエットして
客を全員眠らせてしまう。

外にくり出し被害を広げる2人にライブマンが応戦。スーツのレシーバーのスイッチを切って外部の
音を遮断する作戦に出るが、背後から襲いかかる戦闘兵ジンマーの気配に気付かずダメージを
受け、続くブッチーの猛攻を防ぎきれずに変身が解けてしまう。
めぐみは、ほうほうの体でその場を離脱、眠りこんでしまった勇介と丈は、ライブクーガーに乗った
コロンに回収される。

ほぼライブマンを壊滅状態へ追いやったブッチーらはボルトへ入団。勇介と丈は山と積まれた目覚し
時計を前にしても目を覚まさずにいたが、めぐみは久美子が弾くピアノの楽曲を耳にし目を覚ます。
コロンの分析により、そのピアノ曲にはギターラヅノーが持つ宇宙ギターの弦の振動を邪魔する効果
がある事が判明する。

めぐみはブッチーに襲われていた久美子を救出、戦いのためにピアノを弾いてくれるように頼むが、
翌日のコンクールを理由に拒否される。
意気揚々と歌い続けるブッチーらに、めぐみはポータブルキーボードの演奏で対抗するが、ピアノ曲
は久美子のオリジナルであるため、途中までしか弾く事が出来ずにピンチに立たされる。

めぐみのピンチに決意した久美子は、海辺に落ちていたオモチャのピアノを使って曲を演奏し、
子守り歌の効果を打ち消す。
目覚めた勇介たちはライブマンに変身し、新技トリプルパズーカ からの必殺武器で頭脳獣を倒す。

久美子は、自分の作った歌が人々を救った事に満足を覚え、戦士達と海でたわむれるのであった。


総論

ちょっとコミカルな描写を交えつつ、新レギュラーキャラや劇中歌「スパーク!海へ」のお披露目と
ゲストの成長を絡めた構成が何とも贅沢です(言うまでもありませんが、地球が征服されたらピアノ
どころではありませんね)。サービス精神に満ち溢れた、目に楽しい話でした。


見所

・眠りこける、町の人々の描写

ほとんどいつも眠っている様なモノのネコ(当然何も困りはしない)を写した直後に、 居眠り運転を
している車と、同じく立ったまま眠ってしまっている交通整理のお巡りりさん(当然すごく困る)を見せる
両極端な演出が楽しいです。結構悪ノリしてますね。
 


23話   「コンマ一秒に賭けた命」


あらすじ

大教授ビアスは、ギガ計画のための準備として、ボルトの5人の幹部それぞれに宿題を与える。
自分への宿題である超合金ギガゾメタルを一番乗りで完成させたドクターケンプは、喜び勇んで
ビアス様に報告を済ませると、他の幹部達を牽制する。

勇介はパトロール中に、ケンプ率いるギガゾメタル製の剣を持つ頭脳獣ケンヅノーに襲われる。
変身して応戦するも剣を1本 折られた彼は苦戦を強いられ、滝に飛び込み難を逃れる。
生まれて初めて敵に背を向けた事を悔いた勇介は、その場でやみくもに剣の訓練を開始する。

そんな勇介に、コロンは先程の戦闘を解析して見せケンヅノーの方がわずかに太刀筋が素早い
事を指摘、あと0.1秒速い瞬発力を身につける様にアドバイスするが聞き入れてもらえず、
その上煮詰まった彼に暴言まで吐かれてしまう。

傷付いて走り去ったコロンを慰めに行っためぐみを、ドクターケンプは人質として誘拐する。
めぐみを助けるために戦いの場に赴く勇介だが、やはり苦戦し絶体絶命の窮地に陥ってしまう。

その時、 飛び出してきたコロンが勇介をかばい美獣ケンプの斬撃を浴びる。
捨て身の勇気を教えられた勇介は0.1秒の壁を突破、ケンヅノーとの一騎打ちに勝利する。

後日、めぐみと丈のお膳立てにより、コロンは勇介とのパトロールに付き合う。2人はこの一瞬
だけビアスの底知れぬ陰謀の事を忘れるのであった。


総論

コロンのプロモーションビデオ第2弾。いささか急ぎ足ながらも、非常によくまとまった良作でした。
13話のラストで慰められた事をきっかけに、どうやらコロンは勇介への恋愛感情が芽生えた模様。
それが受け入れられるかどうかは別問題として、自我を持つ物を生きとし生ける者としてとらえる
コンセプトが面白いです。
それはそうと、今回のケンヅノーはさすがギガ計画の一端だけあって手強く、珍しくライブロボが
メッタ斬りにされてます。


見所

・冒頭、白いドレスに白い傘という扮装で現われるコロン

勇介のパトロールの手伝いをしたいらしいのですが、どう見ても遊びに来ている様にしか見えない
いでたちなので、案の定置いてけぼりにされてしまいます。

・実は取り外せる、コロンのシニヨン状のパーツ

頭のお団子をひねって外すと、コンパクトの様に展開。内側は片面が鏡になっており、持参した
ノートパソコンをボタンで遠隔操作していました。多目的入力デバイスみたいな物なのでしょうか?

・「うあーっ!あうんあ・・・」
コロンを斬りつけた時、ケンプは続けざまにトドメを刺そうとするのですが、勇介の飛び蹴りに阻止
され派手に斜面を転がり落ちていきます。この時の役者さんの熱演による、実に情けない悲鳴が
イイ味出してます。
ケンヅノーがレッドに破れた所で戻ってくるのですが、今度はブルーとイエローに2人がかりでフッ
飛ばされ・・・。今回彼は、前半絶好調だったのですが終盤は踏んだり蹴ったりな感じでした。
 


25話   「鶴ケ城の8大頭脳獣」


あらすじ

鶴ケ城に奇妙な幽霊が出るというウワサを聞きつけた勇介たちは、会津若松市に赴いた所で、
死んだハズの頭脳獣達 と遭遇する。

ドクターアシュラ率いる頭脳獣レーヅノーは、頭脳獣を蘇らせる儀式の現場を地元の少年コウジに
発見され、彼を追いかけている最中、勇介たちと戦闘になる。
苦戦するライブマン達だが、ドルフィンアローからの一斉射撃 で窮地を脱出、コウジにレーヅノーの
アジトの場所を訪ねようとするが、壁をすり抜けてきた頭脳獣に彼を連れ去られてしまう。

コウジを処分しようとするアシュラを追った丈たちは、檜原湖でモーターボートに乗りシーチェイスを
繰り広げ、めぐみと勇介を湖に投げ出されてしまうが、何とかコウジの救出に成功する。

陸地に這い上がったものの、次々と復活してくる頭脳獣 の群れを相手にレッドとブルーは苦戦し、
イエローはコウジの案内でレーヅノーのアジトへ侵入、善戦するもやはり頭脳獣の群れに取り押さえ
られてしまう。
その時、イエローの指示でコウジがライブラスターを使い、霊魂招来装置を破壊してライブマン達の
ピンチを救うのであった。


総論

今回は、弱虫のコウジ少年が成長する話だったのですが、
彼は明らかにコンパスが違うレーヅノーの追跡を振り切っています。
>足速いです。
おそらくスキをついたとは言え、明らかに体格に差があるプラズマヅノーをよろめかせています。
>意外とパワーもあります。
しかもライブラスターを撃ち損じる事なくレーヅノーと霊魂招来装置に命中させています。
>射撃の腕前もかなりのモノです。
生身でこんなに強いのでは、ライブマン達の立場がありませんね。


見所

・「お盆か・・・」

ビアス様いわく、ボルトに於いては頭脳獣の魂が蘇る日であるとの事。ケンプはいかにも感慨深げ
にこうつぶやくのですが、隣のマゼンダは意外そうな顔をしてケンプの方を見やります。

・剣を持ってないケンヅノー

ギガゾメタル は、おそらくギガボルトのために没収されてしまったのでしょう。

・BANDAIMARU(アシュラが乗った船の名前)

おそらく「磐梯丸」なのでしょうが、思わずニヤリとさせられます。

・意外と身軽なレーヅノー

ライブロボ相手にミドルキックをビシバシ繰り出しています。ちなみに今回はギガファントムによる
巨大化ではなく、同時に破壊された霊魂招来装置のエネルギーを受けた事によるモノだそうです。
 


26話   「会津の巨大カブト虫!」


あらすじ

コウジ少年の案内で会津観光を楽しんでいた勇介たちは、磐梯山の近くから今までに見た事も
ない光が出るのを見かける。
光の正体は、ドクターマゼンダ率いる頭脳獣ヒカリヅノーによるもので、磐梯山の地中深く眠る
マグマをギガスーパーエネルギーに変換する際に発生しているのである。

東京から遊びに来ていた少女ユカリは、突然、人の背丈ほどもある巨大なカブト虫に襲われる。
勇介たちに助けられるもショックを受けた彼女は、逃げ帰ろうとした所をさらに、巨大化した蝉や
蝶に襲われる。
ボルトの企みに気付いた勇介たちはユカリに対し、光の影響で巨大化してしまったこの小さな虫達
に恐怖するのでなく、無言のSOSに耳を傾ける様に諭す。

マゼンダのアジトを突き止めた勇介たちだが、ギガスーパーエネルギーの威力に翻弄され、絶体
絶命の危機に陥る。
ヒカリヅノーのトドメのビームが放たれたその時、突然巨大カブト虫が飛び出してきて勇介たちの
盾となり爆散する。
変身したライブマンは、ライオンバズーカでジンマーを一掃するとトリプルバズーカからの必殺技で
勝利を収める。

コウジが、巨大カブト虫が飛び出してきたのは光に集まる性質からだと説明するのに対し、ユカリは
カブト虫は自分の意志で勇介たちをかばったのだと信じるのであった。


総論

コミュニケーション手段が限られているとは言え、ツノでいきなりこちらを突き飛ばしてくるヤツや、
歩けなくなった相手に燐粉を振り掛け続けるヤツを相手にしなければならないとは、自然愛護を
行なうには随分と寛大さが要求される様です。
まあ今回の主題は、どちらかと言うと巨大カブト虫のカッコ良さの方にあるのですが。


見所

・マゼンダに、ライブマンにアジトの場所がバレぬよう忠告するケンプ

ケンプには珍しく親切なシーンです。もっとも、ギガ計画がからんでいる事から解かる通り、彼は
マゼンダのためではなくビアス様のためにやっているのですが。
それはそうと、巨大昆虫の事よりも光がダダ漏れなアジトの構造の方を何とかした方が良い様な
気がするのですが・・・。相変わらず天才の考える事はよく解かりません。
 


27話   「娘よ!ギガ計画を射て」


あらすじ

絶えず震源地が移動する不可解な地震が発生、震源がグラントータスの方へ向かっている事に
気付いたライブマン達は出動し、地震の原因と思われる頭脳獣ジシンヅノーと戦闘になる。
そこへ、ビアスから指令を受けたギルドスとブッチーが現れジシンヅノーを逃がすと、ライブマンを
攻撃して彼らを圧倒する。

勇介たちのピンチに、先程から様子を見ていた老人がジープに乗って飛び出すと、めぐみを車に
乗せ救出し、そのままジシンヅノーを追って走り去って行く。
老人の正体はめぐみの父、岬与一郎であり、彼はボルトを倒すのに手間取っている彼らに業を
煮やして熊本から出てきたのである。

逃走するジシンヅノーに対し、運転そっちのけで弓を引こうとした与一郎は車から転落し、めぐみは
対向して来た幼稚園バスと正面衝突を起こしそうになる。
機に乗じたジシンヅノーは幼稚園バスを奪うと逃走を続行。めぐみはバスに 飛び移り、与一郎は
ミラーを射落としてバスの停止を試みるが、追ってきたギルドスとブッチーにより二人共捕らえられ、
勇介と丈の目の前でバスごと連れ去られてしまう。

与一郎の暴走により散々な目に合っためぐみは、父に悪態を突きつつも自力で縄を切り、スキを
みてギルドスとブッチーとジシンヅノーをまとめてバスから放り出す事に成功する。
「わしは腕は落ちても目までは腐っとらん!」 安堵のヒマもなく与一郎が運転手に縄を投げつけると
バスの乗客の全員がジンマーに変身、そこに追いついた勇介たちが加わり戦闘となる。
バスもジシンヅノーも、ギガ計画を完成させるための時間稼ぎだったのである。

戦いの中でドルフィンアローを放つブルーの姿を見て、与一郎は自分の技と心がめぐみに受け継が
れているのを確信、ライブマンにエールを送ると故郷へと帰っていった。


総論

親バカ全開。彼は、早くボルトを倒せばめぐみが実家へと帰ってくれると考えたらしいのですが
足手まといになった上に、下心丸出しの娘のお見合い写真を見られてしまうなど、情けない事
甚だしいったらありゃしませんでした。最初はやたらと思わせぶりでカッコよかっただけ余計に。
単なるバカと言うワケではなく、その滑稽な姿には現役を退かなければならなくなった者の悲哀
が込められているのですが。


見所

・「にはははは、どうだ!」

バスと交通事故を起こしそうになっためぐみ相手に得意になるジシンヅノーですが、彼のした事は
ただ単に身をかわして道端に逃げ込んだだけだったりします。
 


28話   「巨大ギガボルトの挑戦」


あらすじ

ビアス様の宿題を一番乗りで果たした功績を認められたドクターケンプは、ギガ計画により建造
された巨大ロボ、ギガボルトをたまわり世界征服への第一歩を踏み出す。
ライブマン達はライブロボで応戦するが敗北、コクピットから放り出された所をドクターアシュラに
襲われピンチを迎える。
その時突然、牛の顔を付けたマシンが現れ、山を砕いてギガボルトの足を地割れに落とし込むと
勇介達を回収し、そのまま走り去って行った。

勇介達を助けた男はバイソンの鉄と名乗り、自作のマシン、バイソンライナーを自慢するとライブ
マンを挑発、コクピット内で丈と衝突を起こしかける。
逃走の最中、バイソンライナーはボフラー戦闘機の追撃を受け、そのショックで鉄はあっさり昏倒、
逃げ延びた先で勇介たちに介抱された上にボルトの手強さに関する忠告を受ける。

敵からギガボルトがライブロボの処刑 を行なうと宣言された勇介達は、ライブロボの回収に向かう。
勝ち目のない戦いに赴く勇介たちを罵倒する鉄だが、介抱の際に渡されたハンカチに気付くと
いても立ってもいられなくなり、走って勇介達を追いかけに行く。
またもやボフラー戦闘機の攻撃を受けた鉄を、勇介達は洞窟へ運び込み介抱、ライブロボに
こだわる理由を尋ねられ、彼に科学アカデミアでの事件を説明する。

再びライブロボの回収に向かった勇介達をアシュラとマゼンダが挟み撃ちした所に、バイソン
ライナーに乗った鉄が現れ、マゼンダ達を蹴散らすとギガボルトに攻撃をかける。
あっさり反撃を受けコクピットから放り出される鉄だが、今度はそのまま生身でギガボルトに
向かって走り出して行くのであった。

果たして勇介達は、ライブロボと、この無謀な若者を救う事が出来るのだろうか。
以下、次回へ続く。


総論

バイソンの鉄こと、矢野鉄也登場。後に仲間に加わる彼ですが、今回は自信過剰で血の気が
多い、非常に先走りしやすい青年として描かれています。
それなりに役には立っているのですが、勇介達との協調性がゼロのため、同時に足を引っ張り
まくっちゃってます。
丈いわく、「ったく、世話の焼けるヤツだなー」


見所

・「フフフ、私は優秀なヤツが好きなのだよ」

自分達を差し置いて、ケンプがギガボルトを操縦する理由を尋ねるマゼンダに対し、ビアス様は
ケンプの功績を誉めた上で、こう付け加えます。いつもながら、嫉妬を煽り立てようとする意図が
かいま見える、ビアス様らしい台詞ですね。

・「ギガボルトはな、俺が開発したギガゾメタルを、ビアス様が更に改良された、スーパーギガゾ
 メタルで出来ているのだ!」

得意げにギガボルトの説明をするケンプですが、それって全然信用されてないって事では・・・?
それでもこの回のケンプは強く、ライブロボが繰り出すスーパーライブクラッシュの水平斬りを
突然縦斬りに変えるというフェイントに安々と反応して反撃をかます事に成功しています。
 


29話   「復讐のライブボクサー」


あらすじ

勇介たちの前に地中を掘り進むツノ状の物体が出現、ギガボルトの足を引っかけ転倒させると
超獣メカ、サイファイアーとしての姿を現し勇介たちを救出、バイソンライナーと共にその場を
離脱する。

試運転のため遅れて救出に現れたサイファイアーのパイロット、相川純一を鉄也は挨拶も
せずにいきなり殴りとばす。バイソンライナーの心臓部であるA1回路が動かなくなったため、
彼は戦いに参加する事が出来なくなったのである。
責任を感じ走り去る純一を慰めに向かった勇介達は、彼ら2人が今は亡き友、矢野卓二と
相川麻里の弟達である事と、彼らのメカの設計が卓二らの手による物である事を知る。

同じ卓二の基本設計によるライブクーガーの回路ならばA1回路の代わりを果たせるかも
知れないと考えた勇介達は、パーツ取りのため、コロンにライブクーガーを届けてもらう。
ライブクーガーの心臓部を取り出したその時、ジャマをしに現れたドクターケンプに大事な
回路を破壊されてしまう。
肉親の敵を目の当たりにした鉄也達は激昂し、コロンの制止を振り切りケンプに向かって
突進、彼らを助けに入ったライブマンもろともケンプの攻撃を浴び遠くへフッ飛ばされる。

勇介達とはぐれたコロンは、自分の体をA1回路の代わりに使う事を鉄也に提案する。
非常にリスクの大きい作戦であったが、何とかバイソンライナーを再起動させサイファイアー
と合体に成功、新ロボ、ライブボクサーを誕生させる。

強敵のパワーと火を噴く回路に大苦戦しつつも、ライブボクサーの渾身のパンチがギガボルト
を捕らえ見事逆転。自分の仕掛けにハマったギガボルトと入れ替わる形でライブロボの救助に
成功する。

勇介達はライブロボの無事を確かめると、ライブボクサーと共に帰途へとつくのであった。


総論

コロンのプロモ・・・じゃなくて、鉄也の弟分、相川純一登場。彼はこの話では、良く言えば慎重
派、悪く言えばちょっと気弱な所がある青年として描かれています。
登場するなり、いきなり殴られてしまった彼ですが、話からするとどうも鉄っちゃんはメカが完成
した途端、ロクに試運転もせずに戦いに来てしまっているような気がします。
だとしたら、とばっちりもいいトコですね。コロンとのやりとりの直前の会話から察するに、鉄っち
ゃんもその辺りは自覚している様ですけれど(前回、鉄っちゃんは純一の事をかなり頼りにして
いる主旨の発言を繰り返しています。少なくとも純一の事を軽んじてはいないハズです)。


見所

・ライブクーガーを交えたエピソード

後に鉄也達の愛車となるこのメカ、今回の作戦自体は希望的観測を基にした少々頼りない
モノなのですが、脇役達をおろそかにしない話作りに好感が持てます。

・「俺なんか、ランドライオンのお腹の部分しか出来てなかったのに」

卓二達がすでにバイソンライナーらの設計を終えていたのに驚く丈。
それはそうと、どこから作り始めているんだ、お前は。
おおまかな設計の間違いでした。

・鉄也達に、自分が卓二達のカタキである事を説明するケンプ

剣史達は行方不明扱いとなっていますので(20話参照)、おそらく鉄也達は、卓二達を
殺した具体的な犯人は知らなかったハズです。

・やたらと頑丈なライブロボ

おそらく無傷ではないでしょうが、前回、今回と散々高い所から落とされたにも関らず、
自力で基地への帰還が可能でした。
今思えば、この頑丈さがあってこそ、最終回での捨て身の戦法が可能だったのでしょう。
 


30話   「今ここに5人の戦士が」


あらすじ

大教授ビアスは、先週に引き続き動けないでいるギガボルトを救出。自分で作った装置に
ハマるようなマヌケなケンプに代わり、ドクターアシュラを新たな操縦者に任命する。

ギガボルトが街を破壊するのを見た鉄也達は、修理中なのにも拘らずもう一度コロンの体を
使おうとして、勇介達に止められる。
その代わり、彼らは勝手にライブロボを持ち出しギガボルトと一戦を交えるが、不慣れな操縦に
よるあまりの手応えのなさに、敵に首をかしげられてしまう。

駆けつけた勇介たちが操縦を替わるが、剣を折られて不利な立ち回りを強いられてしまう。
そんな中、ぶつかり合いで発生した電磁波に偶然反応し、どこからか送られて来た信号により、
突然ギガボルトの機能が停止する。
コロンの分析により信号の発信源がアカデミア島である事を突き止めた勇介たちは、そこで
かつてスペースアカデミア号の打ち上げに使われたスーパーコンピューターの無事を確認する。

マゼンダ達の妨害をくぐり抜け、スーパーコンピューターの人工頭脳部分を持ち帰っためぐみ
達は、その3次元解析機能を駆使してライブロボとライブボクサーに合体能力がある事をつき
とめる。
その時、基地の警報が鳴り出し、勇介たちは突然の進入者の来訪にいろめき立つ。
しかし相手はボルトなどではなく、ライブボクサーの組み立てに手を貸したチームのリーダー、
ドロテ博士であった。
博士が持参したA1回路によりライブボクサーの修理を果たした勇介たちは、ツインブレスを
2人に託し、5人の戦士としての絆を結ぶとギガボルトとの対決に向かう。

立ちはだかる美獣ケンプを蹴散らしたライブマン達はロボットに搭乗。ギガボルトの攻撃の隙を
突いてスーパーライブロボへと合体すると、圧倒的なパワーで勝利をモノとするのであった。


総論

新ロボ登場にふさわしいエピソードがてんこ盛りの内容でした。
え?ギガボルトを止められるのなら、スーパーライブロボよりも、その信号を使った方が早い
じゃないかって?いえいえ、そんな事はありませんよ。真の大天才のビアス様の事ですから、
すぐに対応策を考えてるに決まってます。


見所

・「ギガボルトは、こう使うのだ」

そう言いながらアシュラがとった運用方法は、ギガボルトに空を飛ばせて街を破壊する事。
ギガボルトは今で言う所の厚底ブーツみたいな構造の脚部を狙われたためか、前回、前々回と
2回も転倒させられてますので、なるほど理にかなった使い方の様な気もします。
今回、ボルトの連中はなかなか台詞が冴えていました。

・基地への進入者に身構える勇介

この時彼は、変身ブレスからライブラスターのみを取り出しています。
ちょっとした小技が新鮮な画を生み出しており、その工夫にはなかなかうならされます。


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