フラッシュ!奇面組感想


13話(2002年10月号)お散歩ラッシーの巻


総括

とりあえずコミックス増刷おめでとうございます。気の早い話ですが、コミックス2巻では
本編だと見えにくい作者の顔が見える様なオマケが付いていれば、なお嬉しいかなーと。
さて今回の話ですが、まず第一に目に飛び込んで来たのは画面の見やすさでしょうか。
正直、ここ数ケ月の絵は軽い感じがし過ぎて少々物足りなかったのですが、今回は小物
が多いせいでしょうか、久しぶりに詰まっている感じがして楽しく目で追う事が出来ました。
・・・えっ?5月!・・・・うーん、こりゃあホントに先が解からなくなって来たなあ。
とりあえず制約を一つ取っ払った事は大歓迎ですので、これからも思う存分のびのびと
描いて下さいまし。
それはそうと、編集後期のコメントって・・・もしかして新沢センセ、おもいっきし拓真さん
状態なのでしょうか?

今回のツボ

生活感あふれる扇風機中継。

今回のニヤリ

霧ちゃんの机の横の謎の写真立て。
「その点、一堂家は一応エアコンがあるしな」
アイスコーヒーに添え付けてあるガムシロ。


14話(2002年11月号)部活動ゴルフでGO!?の巻


総括

今回は「かなり」面白かったです。画面全体がヤル気にみなぎっており、フラッシュ!の中で
最も強いパワーを放っていたと思います。
今まではややおとなしい、言い方を変えればキャラクターをかわいがり過ぎている印象が
あったのですが、今回のはかなり良い意味でふっ切れている印象を受けました。
結局、好きに描くのが一番ってコトでしょうか。この先どう転がるかが楽しみです。

時代がかわったんですよ

一応高の夏服って、かなりスカートが短いんですねえ。この事をハイスクール!連載当時の
学生達に話しても信じてもらえないでしようなあ。その頃は逆にスカートを長くするのが
当たり前な時代でしたから。むしろ、スカートが短いなんてダサいとバカにされてしまう
のかも知れません。言い尽くされた言葉ですが、価値観なんて当てにならないですなあ。
・・・って、ああ!女子バレー伝統のブルマーがなくなってるやんけ!
ううむ、あの頃は、かがやく汗やきらめく肢体と並び称される健康美の象徴だったのだが、
今の感覚ではカッコわるく見えてしまうのでしょうね。まあ、これも時代の流れって事で。

てかげんむよう

ふ・わ・・・おっと、今はそういう時代じゃないか。唯千絵コンビによる漫才も久しぶり。
この2人、相手が零であろうと豪であろうと結構情け容赦ないです。今回もにこやかに
毒舌をかましてくれちゃってます。
ちょっとした小ネタですが、零クン達のカバンの持ち方がそれぞれ異なっているのもイイ
感じです。一番奇天烈な零クンの持ち方は言うに及ばず、なんだかチンドン屋みたいな
仁クンだとか、首でも鍛えてんのか?な豪クンだとか。
その零クン、千絵ちゃんにツッこまれてますが、本人の主観では本当に真剣なんでしょうなあ。

スマ〜イル〜ショッ

トは別の漫画ばい。しかも全然関係ないし。
今回新登場のゴルフ部員達、よく見りゃ名前と台詞の性格とがちゃんと一致しています。
たった一コマでここまでやってくれるとは心憎いですね。
それはそうと、藍ちゃん偉そう。

あっトイレ、トイレ

本当はゲートボール、本当はゲートボール、本当は・・・あ、いや何でも。
クラッシャー豪見参。 人の物を見ると、すぐに壊し・・・いや、使いたがります。しかも
一度じゃ懲りねえし。まさに厚顔無恥。いいですね。
コイツらは、笑われてなんぼ、ぶつかり合ってなんぼの世界です。何たって漫画なん
ですから。

完全に堕ちた?

その後の下り、暗に「豪クンのせいだ」と言わんばかりの台詞から始まる矢継ぎ早に
繰り出されるギャグの応酬が実に小気味よいです。
ここで「よい子はあぶないからマネしないでね」などと揚げ足を取るのはナンセンス。
そんなのは漫画の外の世界の人間がやる仕事です。

今回のニヤリ

名もない部員達を含む、運動部員達の顔見せ
つまみやすそうな、零クンと大クン
あんまし入ってない、零クンの貯金箱。一枚だけそこそこ大物が入ってる様だが。


15話(2002年12月号)部活動ゴルフでGO!?の巻そのA


総括

あ、もうか。ホントに1ケ月って短いなあ。と、言うワケで、フタを開けてみれば
まずまずの「当たり」でした。
まあ、毎回ホームランを出しゃあいいと言うモンでもないので、(っつーか、
奇面組自体、2ベースヒットとかバントとか盗塁とか色んな当て方や技がある
漫画だった様な)結果は上々と言った所でしょうか。
何より、ヘンな遠慮が全くなくなったため、非常に気持ち良く読む事が出来ました。
今回も面白かったです。憂える必要は全くありませんでした。
関係ないけど、今月の零クンは目鼻のノリがいいのな。いつもより、りりしいや。

今回のツボ

一人だけ無事な大クン。言うまでもなく並びかたのおかげ。
7万円。なんか色々とうらみこもってマス。

今回のニヤリ

バッグをかつぐ潔クン。他の2人では土台無理 なのだが、彼が年長なのがポイントかと。
赤面してる、OB出したバカ。
「乙瀬花道、器量よし!」 神経質=ミスを好まぬと言う事は、ちょっぴり自分がカワイイと。
単なる偶然だとは思うが・・・カラスとガラス。


16話(2003年1月号)部活動ゴルフでGO!?の巻そのB


総括

単なるパッと出かと思いきや、奇面組に負けず劣らずおしゃべりな部員達ですなあ。
どこまでこの対決が続くのか解からなくなってきましたが、好きにやってくだせえ。
先の読めてる展開なんかクソくらえ、行き当たりばったり(とまではいかないが)上等です。
余談ながらも、今回の萌え所は、キチンとガラスを片づけていく唯ちゃん達でしょうか。
ごく当たり前の行為なのですが、彼女達が他人の迷惑よりも自分達の快楽の方を優先
させる、単なるバカップルではない事がうかがえます。

今回のツボ

階段でずっコケるゴルフ部員たち。小ネタながらも対比がいです。
名前を連呼されるキャプテン。恥ずかしくないっスか、大河渦キャプテン!

今回のニヤリ

消えるチリトリ。もしかしてワザとか?
逃げ足の速い大クン。さすがにそこまで非力ではなかったか。
密かにカッコつけな花道クン。


17話(2003年2月号)部活動ゴルフでGO!?の巻そのC


総括

でまあ結局1試合めは、トリプルボギーで喜ぶと言う、大変低レベル(誉め言葉)な
試合で終わったワケで。
どう見ても一番足を引っ張っていたのは、太陽クン。しかも、カッコつけな花道クンが
彼の暴走煽っている上に、それを止めるヤツがいないと言う、実に巧妙に悪いほうへ
向けられたコンビネーションが痛快でした。
次の相手は、これまで見せつけていた通りの実力者に、平凡かと思いきやなかなか
小ズルい面を持つ勝負師(?)と、正統派に手強そうです。
いきなりマトモではない方向に行ってしまった連中が、彼らとどう渡り合うつもりなのか
続きが楽しみです。
あ、あとなんかヤケに力の入った企画が。こっちの方もどうなるんだろうか。

今回のツボ

「ヘリコプターかおまえはっ」<ひとひねり加えたギャグがGOOD。
「すげえ車が止まったぞ!」<豪クンの暴れっぷりも、板に付いてマスね。

今回のニヤリ

勝手にてきとーなあだ名をつける、豪クン。
名前に註釈を入れられてる、花道クン。
ツイてない潔クン。しかしまあ、地味に目立ってんのね、コイツ。
他の2人とは違う、豪クンの握ってるクラブ。芸コマです。


18話(2003年3月号)部活動ゴルフでGO!?の巻そのD


総括

今回は、大人身事故大会でした。その中でも一際目立つのは、古いファンにとってはやはり
長面センパイでしょうか。個人的には、こういうイヤミにならないゲスト出演(?)は大歓迎です。
それにしても、彼もまさか20年近くも経ってこんな目に会うとは思わなかっただろうなあ。
絶対ワザとだと解る阿部副将の行為は、誰がどう見ても挑発そのものですね。ワケのわからん
状況から、セコいエグいの豪クンがどういうリカバリーを見せるのか、今から楽しみです。

今回のツボ

アレやらコレやら、解ってやってる様に見える豪クン。
いらん所で緊張をほぐしている零クン。

今回のニヤリ

新車って、ソレですか?
ちょっと偉そうな態度の阿部副将。


19話(2003年4月号)部活動ゴルフでGO!?の巻そのE


総括

リカパリー自体はセコくもエグくもなかったが、なるほどそう来ましたか。
やりつ、やられつつの足の引っ張り合いが痛快で、じつに楽しく読むことが
できました。
眠れる獅子と言うか、虎と言うか、キャプテンが試合で実力を発揮する機会が
あんまりなかったのが、ちょっとだけ残念です。怒りの形相は良かったケド。

今回のツボ

沈没させられる豪クン。
ほとんど無意味な試行錯誤を繰り返す零クン。
ボール以外のモノをぶつけられたら怒ってもいいらしいキャプテン。

今回のニヤリ

キャプテンのツッコミ。ごもっともで。
ナイス薄情!いや、マジで。
キュートな寝方の大クン。


20話(2003年5月号)事代先生の初泳ぎの巻


総括

フンドシ・・・いや、超高層ロンドンブーツもそのままに、あの男が帰ってきました。
そのまま・・・あれ?今回は最初から現役バリバリの教員なんですか。って事は、若人先生の
先輩って事になるんですねえ、いやはや。
バツの悪そうな陸奥先生達との出会いもちょっぴり新鮮です。・・・あれ?色音先生がいない
みたいな気がするぞ。んー、実在のモデルがいるキャラなんで、もしかしたら仕方がないの
でしょうか?
次回は一回お休みですか。ガンガンを読む動機の大きな割合を占めてる漫画なんで、ちと
残念なのですが、一足早い夏休みだと思って気長に再来月を待つ事にします。

今回のツボ

すぐモノマネしたがる奇面組達
「全員脳ミソでも消毒してもらいなさい」ナイス毒舌

今回のニヤリ

どうやら水泳は得意ではないらしい若人先生
ニセ者よりも微妙にガニ股な、本物千絵ちゃん
あまり異和感のない、ニセ者織田さん
野郎共に応援されてる真実。そう言えば二階胴は(おそらく同性に)敵を作る性格でしたっけ
仲間を扇動する、悪ノリ零クン
喉ボトケも熱苦しい事代先生


21話(2003年8月号)事代先生の緊急家庭訪問の巻その@


総括

改めてディテールを拾ってみると、いるだけで絵になる男ですねえ、この人は。
時代への取り残されっぷりがこれまた凄い。今風なのは角型ペットボトル位なモノで(ルービック
キューブは今でも一応売られてはいますが)、きっと画面外の見えない所には懐かしのアイドル
のポスターが貼られてたりするんでしょうなあ、本人はまだ新しいつもりで。(今風にアレンジ
するならWINKとか裕木奈江あたりでしょうか。それすら超越して、未だに朝丘めぐみが貼られ
てたりとかして)
たかり・・・いや、家庭訪問の相手はあと4世帯。意外と顔を合わせた事のない面子が多い んで
どうからんで来るのか楽しみです。

今回のツボ

流しそうめん。なるほどなあ。

今回のニヤリ

今時ダイヤル式のテレビ
高らかに鳴り響く靴音
無意味に劇画調なアングル


22話(2003年9月号)事代先生の緊急家庭訪問の巻そのA


総括

今回は大間家における、事代先生の取り残されっぷりが愉快でした。しかも何事もなかった
かの様に、周りでは日常会話が進行してるし。
組み合わせの妙ってヤツを堪能させていただきました。
ついでに言うと、大クンのお父さんって、古風な事代先生にとっては天敵みたいなモノなん
でしょうか?
潔クンパートの方は地道な展開でしたが、ちょっとガンコな所がある親父さんの健在っぷり
は良かったと思います。

今回のツボ

マシンガンのごとき箸さばきの三重奏。

今回のニヤリ

ラーメンどんぶり。なんでこんな所にと思いきや、そう言えばそうだった。
アグラ座りな潔クン。事代センセ、あんまし尊敬されてないのね。


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