おそらく多くの読者が違和感を抱いているであろう、この話。
私としては、そんなには今までの話と矛盾はしていないと思ってたりします。
とりあえず考えられる可能性を検証してみますが、どんなモンでしょうか?
その1:パラレルワールド説
いきなりミもフタもありませんが、作者がタイムマシンで1年前に戻った時点で
パラレルワールドに入っちゃってるんじゃないかな。と言う考えです。
タイムマシンがどういう仕組みで動いているのかは知りませんが、タイムパラ
ドックスを回避するにはコレしかないんじゃないかと思っています。
あるいは、タイムマシンによる「 if 」が発生した時点で、そこから先の世界が
パラレルワールドになるのではないかと。
「ハイスクール!奇面組3年生1ループ目のみ」としてとらえた場合、特に織田
さんがブルジョアである様な描写は見当たりません。(あえて言えばスキー位)
また、一学期ですでに日条先生が一応高校にいる点も踏まえて見ると、この
可能性が一番高いのではないかと言う気がします。
その2:最初は貧乏じゃなかった説
ブルジョア的な描写が1年生の頃に集中している事から推測するに、入学当
初はアイテムで見栄を張れる位の余裕はあったのではないかと。
舶来品だからと言って高価だとは限りませんし(若人先生の台詞からすると、
少なくとも万年筆は高級品である様ですが)。
それまでは、まあそこそこ位の生活であったのが、高校2年生から3年生の
間にお父上が健康を害されたがために苦学生となったのではないかという
可能性も考えられなくはないと思います。
キャラクター名鑑でも、物月さんの方がおそらくいい生活をしているとは書いて
ありますが、いきなり貧乏だとは一言も書いていませんし。
その3:実は貰い物を見せびらかしてた説
バイト先から度々惣菜を貰っているっぽい描写から考えると、他にも何か貰う事
があるのではないかと考えられないでしょうか。
例えば、バイト先のご主人がつき合い先から良い品物を貰ったけれど自分には
特に使い道が無くて困っている、そこへちょうど、いつも仕事熱心で感心な、年頃
の娘さんが顔を出したとしたら、それを渡してあげていても不思議はありません。
ホントは中学生の頃はバイトするとマズいのですが、幸い容姿が老け・・・いや、
大人っぽく見えるので、その辺は上手くゴマカせたのでしょう。
ちょっと貰うのが難しいパンツはバーゲン品かも知れない辺り、イイ線いってん
じゃないかなあ。
その4:何から何まで家族の面倒を見てる訳ではない説
織田さんは料理が下手です。何とか我慢すれば食えない事もないという、真に
すさまじいレベルです。
だが思うに、貧乏だからって料理が上手いとは限らないのではないでしょうか。
って言うか、金持ちだから料理が下手だとは言っていないハズです。
織田さんがバイトから帰った時、母親が皿洗いをしている所から考えると、家事
は普通に母親がこなしている可能性が考えられます。(もっとも、夕食前に皿な
んぞを洗っている所からすると、母親もパートか何かに出ていて、今洗っている
のは朝か昼の皿。と言う可能性の方が高いですが)
どっちにしろ、学校とバイトで忙しかったら案外料理するヒマがなかったりするの
ではないかと言う気がいたします。
色々手を尽くしても、まあ結局この話が苦しい事に変わりはないのですが、
この位のこじつけはしてもいいんじゃないんでしょうか?
私としては、この話は”アリ”だと思っています。
決して「ボロアパートで惣菜貰って喜ぶ、庶民的な織田さん萌え〜。」
と言いたくて、この話を肯定しているのではありません。
|