も〜っと!おジャ魔女どれみ41話を読み解く



ここでは、41話「魔女ガエルの村おこし」を使って遊んでみようと思います。
この話は、一見ツッコミが浅い様に見えますが、どちらかと言うとキャラクターが
饒舌になるのを避けていると解釈すべきではないかと思います。
それが証拠に・・・と言い切るにはあまりにも根拠が薄いのですが、画面の隅まで
目をこらして見てみれば、かなりの情報が埋め込まれているのに気付くハズです。
以下、根拠の薄い推測を元にしたオレ的ストーリー再構築、二文字で言ってしまえ
ば「妄想」を書き綴った文章が続きますが、こういう楽しみ方も出来ると言う事を
ご理解いただければ幸いに存じます。


まず、マジョガエル村が出来たのは、いつ頃か

ハッキリと年代を特定する事は出来ませんが、和菓子作りの修行の目的が村おこし
の為である事から、マジョリードが日本に来る時期より前なのは確実です。


顔のキズ(?)はいつ頃付いたものなのか

回想シーンから、マジョリードが若い頃なのは解りますが、何回目の日本行の時な
のかは不明です。


マジョリードが魔女ガエルになったのはいつ頃か

これまたハッキリした時期は特定出来ないのですが、今の正体を隠す仮面にもわざ
わざキズが付いている事から、少なくとも顔にキズが付いてからマジョガエル村に
帰って来た時期よりも後である事は確実だと思われます。


それ以前に、顔のキズは本物なのか

マジョガエルの時にも付いているので、本物と見てよいでしょう。


そもそも、なぜ和菓子なのか

憶測の域を出ませんが、おそらくは「魔女界にはないモノ」を求めたのではないかと。
どちらが優れているとか、そう言う問題ではなく。
魔女界自体、あまり人間界とは似ていませんが、とりわけ日本の風俗が魔女界から
見て異質なモノなのでしょう。
いささか安直な気はいたしますが、新名物にういろうを採用したのは、そう言う意味
合いも込めてあるのではないかと思います。


ういろうと魔女ガエルは似ているのか

「本来、魔女界には存在しないハズのモノ」と言う点では似てると言えなくもない様な
気がいたします。ホントは単なるダジャレですけど。


再考。顔のキズは、いつ頃付いたものなのか

多分いきなり最初の日本行の時。現代でも、お菓子作りの発想があんまり進歩して
いない事から察するに、日本へ行くたび毎回同じ様な事を繰り返していたのでは
ないかと思われますので。


そもそも、なぜ和菓子作りの師匠にうかがいをたてないのか

まあ、おおそれ多い事だったのかも知れませんが。行動としては思いっきり不自然
ですね。正確な評価を仰ぎたいのならば、未熟な弟子達よりも師匠の方が当てに
なるハズです。
あえて不自然なまま放置されているこの部分に意味を見いだすなら、おそらく彼女
は、職務ではなく「本当の事を言える相手」を求めていたのではないでしょうか。


では、「本当の事を言える相手」は今まで現われなかったのか

ももこちゃんに「あたしにココまで言ったのは、お前が初めてだ」と断言してますので
一人(一匹?)も現われていないハズです。


だいたい、なぜ魔女ガエルに構うのか

彼女はいきなり「本当の事をYEAH!」な性格の様ですので、魔女界で周りから
孤立していたであろう事は想像に難くありません。
魔女ガエルに構うのも初めはシンパシーからだったのではないでしょうか。


再考。マジョリードが魔女ガエルになったのはいつ頃か

たぶん最後の日本行の時。魔女ガエルが「もう昔」と、ことさらこの時期を強調
する様な発言をしていますので、そう考えるのが妥当ではないかと思います。
どの道、人間より寿命の長い魔女が昔と言う位ですから、マジョリードの正体を
見破った人間は確実に死んでいます。


マジョリードの正体を見破ったのは誰か

日本人であるのは、ほぼ確実。おそらく彼女と接する機会の多かった人間、菓子
作りの修行仲間であったと言うのが妥当な所でしょう。


マジョリードにとって、許されなかった失敗とは

口では名産品作りの様な事を言っていますが、実際は自分も魔女ガエルになって
しまった事を指しています。
正体を見破った相手は、その場で逃げ出したのか、魔女見習いの修行中に挫折で
もしたのか、その辺りは定かではありませんが、とっくの昔に死んでいますので
先々代女王サマの気が変わりでもしない限り、彼女は魔女ガエルから二度と元の
姿には戻れないワケです。
「日本人からの信頼を得られなかった」事と、それにより自分の立場をますます
追い込む形になってしまった事を、彼女は許せないと言っているのです。


これらの推測をなるべく破綻のない様に並べていけば、このような感じの
マジョリード史が浮かび上がってくるハズです。

  若い頃、魔女界から孤立した彼女は魔女ガエルの相手をし始める。
>それが積み重なるうち、いつしか魔女ガエル村の村長として祭り上げられる。
>魔女ガエル村を維持するため、そして魔女界にないモノを探すために日本へ行く。
>おそらく最初の日本行の際に顔にキズをこさえる。
>以後、日本へ行くたび懲りずに何度も同じ事を繰り返す。
>おそらく最後の日本行の際に魔女ガエル化。元の姿に戻れなかったのは見ての通り。
  詳細は不明だが、彼女にとっては最大の痛手だったハズ。
>以来、日本行はとりやめ魔女ガエル達にも本当の事は言えずに仮面を付けて過ごす。


まあ結局の所、「なんだ、またドキュン魔女の話か」と言ってしまえばその通り
なのですが、だからこそ序盤でマジョリカやおんぷちゃんがワザとらしいまでに
彼女の事を神サマ仏サマと持ち上げまくってた事との対比が生きて来るのでは
ないでしょうか。

以上、好き嫌いの激しい私が言うのも何ですが、よく噛めば美味しいかもしれない
ものをマズいと吐き捨てるのも勿体ないと思いましたので、何のてらいもない正論
ではありますが、書き連ねさせていただきました。
長々とした駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました。


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